2011年3月7日月曜日

菅野 MAX150キロ!20日の巨人戦へ万全

菅野 MAX150キロ!20日の巨人戦へ万全
 今秋ドラフト会議で、巨人が1位指名を表明している東海大・菅野智之投手(3年)が、沖縄キャンプ8日目の5日は紅白戦に登板。最速150キロを計測するなど、2回を2安打無失点に抑えた。

 日本ハム・ダルビッシュを参考にしたという新球ワンシームも実戦で初テスト。「いい感覚で投げられた」と手応えを口にした。

 20日には巨人とプロアマ交流戦(平塚)を行うが、相手は2軍とはいえ伯父の原辰徳監督が在籍する巨人。先発で5イニング程度投げる予定だが「1回はやってみたいと思ってた。直球でどんどん押したい。勝ちにこだわります」と声を弾ませた。

 新人ながらプロで結果を残している1学年上の日本ハム・斎藤、巨人・沢村らの情報も欠かさずチェック。「来年はあれくらいやってやろうと思う」。まずは注目の巨人戦で自身の力を試す。

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佑ちゃん、G斬り「イメージできた」

爽やか佑ちゃん、爽やか原監督にあいさつ
 日本ハムのドラフト1位・斎藤佑樹投手(22)=早大=が6日、巨人とのオープン戦(札幌ドーム)でオープン戦3度目の登板を果たす。中継ぎで3回を投げる予定で、5日はキャッチボールやダッシュなどで調整。開幕ローテ入りに、“G倒”で弾みをつける。
 準備は整った。オープン戦3度目の登板の相手は巨人。斎藤は七回終了時に球場を後にするまで、ロッカールームで強力打線をチェックした。

 「迫力がありますね。(抑える)イメージはできました」

 この日はキャッチボールやダッシュなど登板前日の調整。試合前は巨人・原監督と早大の先輩の越智にあいさつし、敵将からは「野球界を盛り上げよう!」と声をかけられたという。佑ちゃんは「(原監督と)話したのは初めてです。すごくいい人そうでした。優しくて」と感激した様子だったが、試合となれば話は別だ。

 対外試合は2月の沖縄・名護キャンプ中の練習試合を含め3試合に登板し、通算4回無失点。開幕ローテ入りに向けてイニング数が増え、6日は2番手で3回を投げる予定だ。

 4日には「巨人は1番から9番まで強打者がそろっている。本当に気を引き締めていかないといけない」と警戒。抑えれば自信となり、打たれても今後の糧にする。いざ、マウンドへ-。

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<プロ野球>巨人・内海「詰め甘い」 オープン戦5回2失点

プロ野球・うつむく内海
 ○巨人8-3日ハム●(オープン戦、5日・札幌ドーム)

 2年連続の開幕投手を目指し、オープン戦初登板も結果を求めた。しかし、5回2失点。「詰めが甘い」と苦々しく振り返った。

 3点をもらった直後の五回だった。先頭の日本ハム・金子誠の内野安打をきっかけに、計4安打を浴びる。相手の走塁ミスに助けられて、結果的に2点で済んだ。川口投手総合コーチは「エースはきっちり抑えないといけない。原因は投げるタイミングが一定なんですよ」と指摘した。

 この日のもう一つのテーマは、新球のフォークがどれだけ使えるか。77球のうち、フォークは約2割。「いい感じで投げられた。完成度は6割ぐらい」。ただし、新球を生かすための、内角直球が五回は甘くなり、スライダーの制球も定まらなくなった。

 昨季は5回持たずに降板することも多かった。「去年と一緒なので、反省しました。走者を置いた時の内角球の精度を上げたい」。改めて課題を胸に刻んだ。


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J開幕!昨季王者の名古屋はドロー、G大阪は快勝発進

 J1リーグ戦は5日、各地で行われる7試合で19年目となる2011年シーズンが開幕し、2連覇を狙うストイコビッチ監督(46)率いる名古屋はホームで横浜Mと対戦し、1-1で引き分けスタートとなった。大阪ダービーはG大阪が日本代表MF遠藤らのゴールで2-1でC大阪に競り勝ち、初陣を白星で飾った。

 名古屋は前半、新加入の藤本を中心にリズムを作り、FWケネディを起点に金崎、小川、玉田の自慢の攻撃陣がサイドを崩しゴールに迫るも、横浜Mの固い守備の前になかなかシュートまで持ち込めない。一方、横浜Mはカウンターから渡邉、大黒が再三ゴールに迫るも得点を奪えず0-0で前半を折り返す。

 試合が動いたのは後半18分、敵陣の高い位置でボールを拾った横浜M・兵藤が、左に流れ闘莉王をかわし正面から左足のシュート。ボールはゴール右隅に突き刺さり、待望の先制点を挙げる。名古屋は、期待の新人永井を投入しゴールに迫るも相手GKの攻守に阻まれ得点を奪えない。1-0で試合終了かと思われたロスタイム4分、ペナルティエリアで永井が倒されPKの判定。ケネディが正面に決め同点とし、そのまま試合終了。名古屋は土壇場での同点劇で価値ある勝ち点1を手にした。

 G大阪は前半38分、相手DFのハンドで得たPKをMF遠藤が左スミを狙うも相手GKの好セーブに阻まれる。後半20分に、今季C大阪から加入したFWアドリアーノが先制点を奪うも、すぐさまC大阪・倉田に同点ゴールを許してしまう。向かえた26分、イグノからパスを受けた遠藤がペナルティエリア手前右寄りからミドルシュート。ボールは相手DFに当たってコースが変わりゴール右に吸い込まれ勝ち越しゴールに。これが決勝点になり、G大阪が“大阪ダービー”を制した。

 柳沢敦やマルキーニョスらの加入で大幅に戦力補強した仙台は、アウェーで広島と対戦したが0-0で引き分けた。

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『正義』の哲学者・サンデル氏が巨人開幕戦の始球式へ

 巨人が、25日の開幕戦(対横浜・東京D)始球式に、政治哲学者のマイケル・サンデル氏(58)を招へいすることが4日、分かった。米ハーバード大教授としてその講義が有名になり、日本でも出版されたベストセラー本「これからの『正義』の話をしよう」(早川書房)の著者。大の野球好きとしても知られ、巨人戦の始球式を務めたい、という本人の希望を巨人サイドがかなえた形。近日中にも正式発表される。

 東京Dのマウンドに、哲学者が上がることになった。白羽の矢が立ったのは、「正義の哲学」で知られる米ハーバード大のマイケル・サンデル教授だ。1988年の東京D開場以来、海外から招いての外国人による巨人開幕戦の始球式は初めてだという。08年には大相撲でモンゴル出身の横綱・白鵬が始球式を務めたが、関係者は「記録が残っている中でも(海外から招くのは)今までにない」と説明。後楽園球場時代も含め“球団史上初”となる大役だ。

 今回の始球式は、サンデル氏の熱望から始まった。哲学者としても当然、有名だが、同時に米大リーグ、レッドソックスの大ファンとしても知られる大の野球好き。以前から「始球式を務めたい。日本で、巨人軍の始球式を行うのが僕の夢」と語っていたほど、日本野球にも興味を示していた。

 渡米した読売関係者とサンデル氏が顔を合わせる機会があり、その中でも将来的に始球式を務めたい、という要望がサンデル氏から伝えられた。すぐに球団関係者の知るところとなり、夢が実現することになった。

 巨人ではこれまで、子どもたちの夢を応援するプロジェクト「キャッチ・ザ・ドリーム」と題した様々な企画を行ってきた。昨年は、球場にキャラクターが登場し、限定グッズなども販売された「ポケモン・デー」や「ワンピース・デー」も開催。一大企画として、全国の子どもたちがデザインした「夢のユニホーム」を募集し、そのデザインをもとに制作されたユニホームを7月19日からのヤクルト3連戦(東京D)で選手、監督が着用した。選手とファンの距離が縮まる企画で、多方面から大反響を呼んだ。

 今回も「いつかは巨人の始球式を」というサンデル氏の夢を、巨人がかなえた形。少年、少女だけでなく、夢を持った大人の野球ファンの思いにも応えたい、という巨人の理念とも合致した。

 サンデル氏の講義はアリストテレスら哲学者の思想と現代的問題との共通点を説明する手法の講義で有名で、昨年4月からNHKで放送され反響を呼んだ「ハーバード白熱教室」で日本でも有名になった。昨年8月に来日し、東大・安田講堂で「Justice(正義)」をテーマに特別講義を行った際も「イチローの年俸は米国のオバマ大統領の42倍。これは公正?」といった身近な問題で議論を盛り上げ、「哲学が扱う問題は、実はわれわれの日常生活にあるのです」と分かりやすい講義を展開。始球式当日も、分かりやすいストライク投球ができるかどうか。その一投の瞬間、東京Dが「白熱教室」に早変わりするに違いない。

 ◇マイケル・サンデル(Michael J. Sandel)
▼生まれ 1953年3月5日、ミネソタ州ミネアポリス生まれ。58歳。
▼経歴 ブランダイス大卒業後、オックスフォード大で博士号を取得。80年からハーバード大教授。
▼専門分野 政治哲学者で米国を代表するコミュニタリアニズム(共同体主義)の論者。学生との対話形式で進められる超人気講義「Justice(正義)」は、ハーバード大史上空前の履修者数を記録しつづける。
▼「ハーバード白熱教室」 アメリカのテレビ局WGBHが制作した番組で、サンデルの講義を収録したもの。ハーバード大の授業がメディアに公開されたのは初だった。日本でもNHK教育テレビで10年4月4日~6月20日に放送された。講義をもとに09年(日本では10年)に発売された著書「これからの『正義』の話をしよう」もベストセラーに。
▼日本 10年8月25日に、東大・安田講堂で第1回来日講義を実施。開始の約1時間半前から、建物の外に行列ができた。この模様も教育テレビで録画放送された。

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中田「4番・サード」!小谷野骨折であるぞ開幕…日本ハム

1度は失格も…中田、志願の三塁守備練習
 「4番・サード」だ。日本ハム・中田翔内野手(21)が4日、志願の三塁守備練習を行い、実戦では入団2年目の09年3月以来となる三塁復帰に意欲を見せた。

 打撃練習を終えた背番号6が、おもむろに三塁ベース付近に駆け寄った。左手には内野用グラブ。軽快なフットワークでノックをさばくと、一塁への送球を丁寧に繰り返した。「コーチからの指示? いや、自分でやりました。ちょっとやっとこうかなあと思っただけです」。自らの意思で三塁ノックを受けたことを明かした。

 大阪桐蔭時代、投手と外野を兼務していた中田はプロ入り後、野球人生初の三塁守備に挑戦。1年目の08年は2軍で三塁手として51試合に出場も、守備面の不安は解消できなかった。実戦では09年3月10日、阪神とのオープン戦(スカイ)を最後に一塁転向。登録こそ内野手のままだが、昨季からは外野に本格転向し、今季も左翼と一塁の併用が予定されている。

 だが、本来の「4番・サード」で昨季の打点王の小谷野が右手骨折で開幕絶望となるなど、内野陣に故障者が続出している。「何があるか分からないから、やれと言われたときにどこでもできるように準備しておかないと」。前日(3日)のヤクルト戦まで実戦12試合で7本塁打を放ち、打撃はブレークの兆しを見せているが、守備でも主力選手としての自覚をのぞかせた。

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2011年3月6日日曜日

バニスター、大丈夫か? 5回もたず9安打5失点

プロ野球・力投するバニスター
 ◆オープン戦 巨人3─7西武(3日・東京ドーム) メジャー通算37勝右腕は大丈夫なのか。オープン戦初登板となったバニスターが、西武打線に予定の5回を持たず、4回2/3で9安打5失点KO。外国人の先発2枠を巡る争いの中、「期待していた人をがっかりさせた」とアピールはならなかった。守備、走塁面でもミスが続出した試合だが、原監督はあえて相対的な視点で途中出場組をたたえた。

 こんなはずではない。バニスターの表情はこわばったままだった。5回2死一、二塁。中村に左翼線へはじき返されると、巨人ベンチからタオルが投入された。「期待していた人をがっかりさせたと思う」。予定されていた5回も持たず、屈辱の降板劇となった。

 メジャーで37勝を挙げた右腕がもろくも崩れた。直球はシュート回転し、変化球の制球も思い通りにいかない。3回には浅村に左翼席上段への特大弾も浴びた。毎回の9安打を許すなど、4回2/3で5失点と、実力の半分も出せなかった。「日本人打者の傾向を把握しきれてなかった。ちょこちょこ当てにいく打者が多いと思っていたが、向こうの2、3、4番はパワーもあった」と淡々と振り返った。

 さらに、本拠地初登板に「ドームだし、反響など音も確認したい」と環境の確認も狙っていた。「雰囲気はすごく気に入った。自分の投球ができれば、もっと自分に対する声援に聞こえてくるだろう」。G党の熱烈な応援に応えきれなかった自分を責めた。

 チームもミスが相次いだ。初回、脇谷は2球連続でバント失敗。5回は代走・亀井がけん制で刺され、8回には中継プレーも乱れた。5回2死二、三塁から登板し、連続暴投で2人の走者の生還を許した須永は試合後、2軍降格が決まった。キャンプで重点的に取り組んだプレーばかりだが、目を覆いたくなるシーンが続いた。

 だが、原監督は顔を背けなかった。「ミスが出ても流れの中でカバーしていた。先発がなかなか打てない中、後組がよく打ったね」。8回2死から松本と紺田が連打、円谷の右翼への痛烈な打球が失策を誘い、途中出場組で2点を返した。9回にも代打・鈴木が2戦連続安打をマーク。チーム全体の底上げを物語る控えの奮闘をたたえた。

 宮崎キャンプ前、指揮官は開幕ローテ争いのリミットをこの日に設定していた。だが「関西(遠征)が終わってからですね。見極めるための時間がもう少し必要」と14日の阪神戦(岐阜)まで先延ばしにした。この日、結果を残せなかったバニスターも挽回のチャンスはある。「感じたものがあるでしょう。球数も多く投げたし、次に生かしてくれれば」と糧にすることを期待した。まだまだ試運転。いい勉強をさせてもらった。そう笑えるように二度と同じ轍(てつ)は踏まない。


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中田、初の4番弾!あるぞ3・25開幕大役

中田、初の4番弾!あるぞ3・25開幕大役
 ◇オープン戦 日本ハム9-11ヤクルト(2011年3月3日 札幌ドーム)

 4番弾だ!日本ハム・中田翔内野手(21)が3日、ヤクルト戦に「4番・左翼」でスタメン出場。5回に豪快な3ランを放つなど、2安打3打点の活躍を見せた。オープン戦ながら、右手骨折で開幕戦の出場が絶望的となった小谷野栄一内野手(30)の代役として回ってきた1軍で初の4番。いきなり結果を出したことで梨田昌孝監督(57)も5日以降の4番起用も明言。3・25開幕4番の座も視界に入ってきた。

 これぞ4番の弾道だ。千載一遇のチャンスに、中田が最高の答えを出した。3―3の同点で迎えた5回2死一、二塁。外角高めのスライダーをフルスイングすると、今季から導入された統一球とは思えない豪快な打球が左翼席へ飛び込んだ。

 「手応えは良かった。低反発といっても、深くは考えませんよ」。紅白戦などを含め今春の実戦では7本塁打目。ここ4本は中堅から右方向だったが、初4番弾はいかにも長距離砲らしい一発だった。

 4番の最有力候補だった小谷野が全治4週間を要する「右手豆状骨(とうじょうこつ)骨折」と診断され、3月25日の開幕・西武戦(札幌ドーム)は絶望となった。そこで首脳陣は中田に経験を積ませる意味で初の4番に据えた。その最初の実戦で結果を出すのだから、4年目の21歳も何かを持っている。

 「札幌ドームの中段より上でしょ。成長期にあるね。まだまだ期待できる」。そう感嘆した梨田監督は、さらに続けた。「当然、次のオープン戦(5日)も4番でいく。いつまで(好調が)続くか分からないけど試していく。開幕4番だってあくまで可能性だけどある」。

 それでも中田に浮かれた様子は全くない。「今は打ってアピールするのも大切だけど、シーズンで打つことが大事。小谷野さんがああいう状態だから、打順を意識せず少しでもチームに貢献したい。自分の力で少しでもケガをしている人たちの穴を埋めることができれば…」。中田があこがれる清原和博氏が初めて開幕4番を務めたのはプロ2年目の19歳の時。「4番・中田」――。約3週間後、本拠地がそのコールに沸き返るかもしれない。

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2011年3月5日土曜日

ダル圧巻、自己最速タイ156キロ

開幕待てない!ダルビッシュ、いきなり自己最速タイ
 日本ハムのダルビッシュ有投手が3日、札幌ドームで行われたヤクルト戦でオープン戦初先発し、4回を2安打無失点に抑えた。初回1死から対した田中の3球目には、自己最速タイの156キロをマークした。この回2安打を浴び2死一、三塁のピンチを招いたが、畠山を遊飛に仕留めると、二回以降は安定感抜群の投球で無安打に封じた。地元初登板で圧巻の投球を披露した。


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沢村4回4K無失点!新人開幕投手もある!

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 ◇オープン戦 巨人3―2西武(2011年3月2日 東京ドーム)

 巨人のドラフト1位・沢村拓一投手(22=中大)が2日、西武を相手に本拠地でオープン戦初先発して4回1安打無失点で4三振を奪った。風格すら感じさせる投球内容で、球団49年ぶりの新人開幕投手の可能性も出てきた。

 東京ドームに詰めかけた3万4722人の観客がどよめいた。それだけ衝撃の本拠地先発デビュー戦だった。

 「オープン戦にもかかわらずこれだけ多くのお客さんが来てくれた。期待に応える投球をしようと思った」。最速149キロにカーブ、スライダーも駆使して4回無失点4三振。初々しい表情で振り返ったが、マウンドでは別人の強心臓だった。

 次々とストライクを先行させて先手を奪った。13人中10人を3球以内で追い込む攻撃的な投球。圧巻はWBC日本代表の中島への投球だ。オール直球の真っ向勝負。3ボールからフルカウントにすると外角低めの147キロの直球で見逃し三振に斬った。「フルカウントから四球ぐらいなら思いっきり投げようと思った。走者を出してからが投手の仕事ですから」。この度胸。胸を張って小走りでベンチへ戻った。

 予期せぬ事態にも動じなかった。初回に先頭の浅村をスライダーで二ゴロ、秋山も初球のスライダーでストライクを取ったが、捕手の阿部は驚いた様子でミットを出した。沢村のサインミス。4球目の直球を投げ終え、阿部がたまらずタイムを取ってマウンドへ駆け寄ったが、沢村は冷静だった。「ドームは2回目だったけど物凄くサインが見にくかったので阿部さんにサインを変えてもらった」。股の下で阿部の指から読み取る形から、ブロックサインに切り替えるよう自ら要求した。

 限られた投球数で何イニング投げられるか。首脳陣のテストに満点回答だ。54球中40球がストライク。4回で54球は9回に換算すれば121球相当。完投能力も実証した。早打ちを誘うカーブも有効に使った。2回にG・G・佐藤を初球で空振りを取り、大島も2球目に三邪飛で4回2死まで完全投球。「カーブはキャンプから取り組んでいたので少しでもできてよかった」と手応えを口にした。

 原監督は「最高だと思う。自分のスタイルで投球ができているのが素晴らしい。(開幕ローテーション入りは)いい位置ですね」と絶賛。オープン戦の投球次第では62年の城之内邦雄氏以来球団49年ぶりの新人開幕投手も見えてきた。次回は12日のオリックス戦(京セラドーム)に登板予定。19日のロッテ戦(甲府)で登板の可能性があり、中5日で25日・横浜戦(東京ドーム)の開幕投手も現実味を帯びる。

 「もっと投げ込めば切れも速さも出る」。座右の銘は「猪突猛進」。前だけを見て突き進む黄金ルーキーの本領発揮はこれからだ。

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