2010年10月11日月曜日

原巨人、最終戦で3位転落…悔しさバネに日本一連覇だ

 ◆巨人4―7ヤクルト=延長10回=(8日・東京ドーム) 巨人がレギュラーシーズン最終戦に負けて3位となった。引き分け以上で2位確定だった東京Dでのヤクルト戦に、9回2死まで1点リードしながらクルーンが追いつかれた。さらに、9回1死満塁のサヨナラ機で得点できず、延長10回に伏兵・川本の決勝3ランを許した。クライマックスシリーズ(CS)のファーストステージ(第1S=3試合制)本拠地開催権を目前にしながら敗れ、16日から2位の阪神と敵地・甲子園で激突する。

 まさかの一撃が右翼席へ消えた。スタンドには、涙を流すG党さえいた。延長10回。6番手の高木が川本に決勝3ランを被弾すると、追撃する力はもう残っていなかった。2位阪神にわずか1厘届かず、伝説の「10・8」最終戦で、今季の巨人のリーグ3位が決まった。

 原監督は、感情をムキ出しにして戦った。9回裏、1死満塁の好機が無得点に終わると、ペットボトルを壁に投げつけた。それほど悔しい敗戦だった。会見では、怒りを静めるのに必死な様子だった。「全力を出して4連覇を目指して戦ったが、こういう数字に終わったということ。こういう時に力を出せなかった選手がいる。次につなげるということ」と慎重に言葉を選んで絞り出した。

 勝てた試合だった。ヤクルトは林昌勇、宮本、相川ら複数の主力を欠いていた。しかし、1点リードの9回。打たれたのは、またしてもクルーン。2つの四球を与えて2死一、二塁とされ、カウント2―0と追い込んだ畠山に、フルカウントとされてから同点適時打を浴びた。あと1死、あと1人、あと1ストライクで、天国から地獄の入り口まで、一気に転げ落ちた。10回の3失点も守護神の乱調がからんだ。「今日の敗戦はすべて僕の責任。言い訳は一切できない。自分の仕事ができなかった」と猛省した。

 CS第1Sの本拠地開催を自ら手放す形で、戦う舞台は今季5勝7敗だった敵地甲子園になった。CSへの課題、意気込みについて「終わったばかり。時間はあるから簡単な言葉では言えない」と指揮官。この試合でもバントミスや守備のエラーも出た。10回の脇谷の悪送球で、1964年以来46年ぶりとなる「チーム100失策」到達という不名誉な記録も刻んでしまった。CSまで7日間。攻守のウイークポイントを少しでも改善する必要がある。

 試合後、東京Dでは今季終了のセレモニーが行われた。整列した選手会長・内海の手には一着のユニホームがあった。4月2日にグラウンド上でノックバットを手にしたまま倒れ、5日後に亡くなった故木村拓也内野守備走塁コーチ(享年37歳)のものだ。天国へリーグ4連覇を届けようとナインは戦い、スタンドの応援団も毎試合、キムタクの応援歌を演奏したが、あと1歩届かなかった。

 原監督はファンの前で「この悔しさをバネとしてクライマックスシリーズで暴れます。我々とともに戦いましょう」と声を張り上げた。試合後には、松本、鈴木、寺内らが急きょ9日に宮崎入りし、フェニックスリーグに参加することになった。勝負の短期決戦で阪神、リーグ優勝を許した中日を倒し、逆転日本一へ。立ち止まってはいられない。

プロバイダ選びに疲れた!そんなあなたはコムズへGO!


電話加入権不要の固定電話登場!電話代を安くしたい人も要チェック!


コムズリンクスタッフ: オススメ商品