2011年9月4日日曜日

村中が2失点完投!ヤクルトが2位・巨人を逆転で下す

村中が2失点完投!ヤクルトが2位・巨人を逆転で下す
 (セ・リーグ、ヤクルト4-2巨人、21回戦、ヤクルト11勝6敗4分、2日、神宮)本拠地に2位・巨人を迎えた首位・ヤクルトは、1点リードされて迎えた五回、沢村から青木と田中の連続適時打で逆転に成功。投げては村中が、二回にラミレスに先制本塁打を許したものの、五回以降を無安打に抑え完投勝利を飾った。首位・ヤクルトが巨人を下しゲーム差を再び3に広げた。
 台風12号の接近で、神宮上空は黒い雲に覆われた。2位巨人、2ゲーム差で迎えた首位攻防の第1ラウンド。負けられない一戦に、小川監督が動いた。

 ここまでリーグトップの25本塁打を放ちながら最近5試合は打率・105(19打数2安打)、0本塁打、1打点と不調のバレンティンを先発から外した。さらにはホワイトセルを一塁、畠山を左翼で起用と、打線を大きくいじった。

 「(バレンティンで)打線が切れてしまっていたから。あいつには奮起してもらわないといけない。使い続けるという考え方もあるけど、チームとして、こういう選択をした」

 試合前、小川監督は厳しい表情で説明した。8月は7勝15敗3分けと失速したが、前日1日は広島に4-2で快勝。「きょう勝つことが大事。きょう勝てば、勢いに乗れる」と話していた。

 指揮官の思いに応えたいナインだったが、先発の村中が二回につかまった。先頭の阿部に左翼線二塁打を許すと、続くラミレスに15号2ランを浴びた。主導権を握りたいゲームで、2点を先制された。

 頼みの打線は三回に川本の四球、青木の二ゴロ失で二死一、二塁とし、田中の右前適時打で1点差に。五回には二死二塁から青木の適時三塁打と田中の中前適時打で一気に逆転し、右翼席ではツバメ党の傘の花が咲いた。

 村中は徐々に調子を上げると、五回以降は巨人打線をパーフェクトに抑え込んだ。9回4安打2失点の見事な投球内容で3勝目を飾った。