2011年9月28日水曜日

原巨人痛恨ドロー!「もう少しできる人たち」につまらないミス続出

原巨人痛恨ドロー!「もう少しできる人たち」につまらないミス続出
 ◆阪神4―4巨人=9回規定により引き分け=(23日・甲子園) 巨人が守りのミス続出という痛恨の引き分けで、2位・中日とのゲーム差を3・5に広げられた。先発・西村が3点リードの6回途中に1失点して降板。8回には、2点打を4回に放っていたフィールズの適時打で再び3点差としたが、直後に金刃とアルバラデホで3長短打を浴びて2点を失った。9回はイニングまたぎとなった守護神・久保が鳥谷に同点打を許し、今季9度目のドロー。残り21試合、G党は信じている。

 あきれた表情で、原監督は三塁ベンチを飛び出した。3点リードの8回、左打者・鳥谷対策で送り出した金刃が三塁打を許し、たまらずアルバラデホにスイッチした。だが、右の新井貴、マートンに適時打を許して、2人で1死しか奪えずに2失点。逃げ切りを図ったチームの勢いを止め、ドローを呼んでしまった。

 試合後の会見で、指揮官は残念そうに言った。「もう少しできる人たちだと思いますけど、力の半分も出していないでしょう」。開幕直後は中継ぎとして結果を出し、一時は先発も任された金刃は、1ボールから内角にストライクを取りに行ったボールを痛打された。抑え候補だったアルバラデホも真ん中の直球を新井貴に打たれ、相変わらずのモーションの大きさで続くブラゼルの打席で、今季4盗塁と決して足の速くない相手4番に、余裕で二盗を決められてピンチを広げた。

 勝利の方程式『山口→久保』につなぐセットアッパーが足りない中、2人が早く一本立ちしなくては逆転優勝はない。先発・西村が2点リードの6回1死一、二塁のピンチを作り、本来なら金刃やアルバラデホがしのがなくてはいけないが、指揮官が選択したのは山口だった。そして1回2/3を完全リリーフ。せめて8回1イニングを2人で…と期待して送り出したが、アルバラデホがマートンに1点差に迫られる適時打を許して降板。守護神・久保が8回1死二塁から2者連続三振も、イニングまたぎとなった9回に力尽きた。すでに試合時間は3時間半を過ぎており、勝ちは消えた。

 苦手の能見を攻略し、3点を先行した。“勝てた試合”と言っていいだろう。原監督は当然のように、今季18度目のセーブ機会で初めて失敗した右腕を責めることはしなかった。「追いつかれたのは本意ではないでしょうけど、1点で抑えた。ずっと頑張ってきているし。できれば9回1イニングに集中させたかった」と、やはり8回の2人を責めた。川口投手総合コーチも「山口を早く出せばそれだけリスクがある。いい投手と悪い投手の差が大きすぎる。あの辺が今のウチの弱さ」と頭を抱えた。

 残り試合数が減っていく中でのデッドヒートに、指揮官は「技術だけではなく、ここからは気持ち。自分を計れるいい機会」と話していた。それが、4回にはラミレスが左中間の飛球に追いつけず失策。6回は併殺を焦った坂本がゴロを後逸と守備面でのミスが相次いだ。首位ヤクルトとは6ゲーム差に縮まったが、2位の中日とは3・5差に広がった。振り返れば4位・阪神がいる。もう、つまらないミスは許されない。



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