2011年1月24日月曜日

佑、フォーム改良!ひざピーンと伸ばすプロ仕様に…日本ハム

 日本ハムのドラフト1位・斎藤佑樹投手(22)=早大=が22日、千葉・鎌ケ谷スタジアムでの新人合同自主トレで、“ハンカチ投法”の改良に着手した。夏の甲子園で大フィーバーした早実3年から始めた右膝を折る独特の投球フォームをプロ仕様にチェンジする。さらには今年から愛用するサングラスが、「オークリージャパン社」製のマリナーズ・イチローモデルであることも判明。機能性にあふれた最先端の“仲間”を得て、斎藤が“イチ流”アスリートへと進化する。

 それは“ハンカチ王子”からの脱却を象徴するシーンだった。第3クール最終日のキャッチボール。斎藤は右膝を折ることなく、ピンと伸ばすことを意識しながら、パートナーの乾へと丁寧にスローイングした。早実、早大時代にはなかった新しい斎藤の姿だった。

 「自然とちょっとずつ伸ばすように、試行錯誤しています。大学の時よりも(重心が軸足に)乗れてきている感じがします」。前向きな表情からは、強い向上心がうかがえた。

 軸足となる右膝を折るフォームへと改良したのは、早実3年だった06年5月のこと。当時、早大の主将兼エースだった宮本賢(現日本ハム)の助言をもとに、右膝を深く折り曲げ、タメを作る投球フォームを確立した。最速はわずか10日間で5キロアップ。長身の本格派とは異なる角度がボールに生まれ、制球力が増した。同年夏の甲子園では優勝投手に輝くなど、“ハンカチ王子”を生み出す原動力となった。

 一方で、右膝を伸ばしたまま踏み出せば、重心を前に移動しやすくなり、ボールに球威が増すメリットがある。変化を恐れることなく、自らをより良い方向へと試すことにした。全体練習後には腹筋などで体幹を鍛え、ウエートトレで汗を流した。「日本ハムの練習は短いので、自分でやっておかないと」。自らを“プロ仕様”へと変える覚悟が垣間見られた。

 トップアスリートを目指す斎藤には、新たな“相棒”も加わった。この日の練習でも着用したオークリー社製のサングラスだ。所属事務所「バウ企画」の先輩で、尊敬するイチローと同モデル。斎藤へ贈った理由に、同社の露木慎吾ブランドマーケティング・ディレクターは「イチロー君が何のためにかけるかの意味を知ってほしい」と話した。

 “イチ流”モデルには最先端の技術が凝縮されている。紫外線など有害な光線を100%カット。レンズの見え方や明るさは、イチロー自身が大リーグの各球場でテストを重ね、最高の結論へ導いたものだ。2月1日からキャンプを張る沖縄・名護の日差しは強力だが、集中力を極限まで高める上で、斎藤にとって頼れる新兵器になりそうだ。

 新人合同自主トレは23日の休養日を経て、24日からは第4クールに突入する。「キャンプへ、実戦に向けた体作りをしていきたい」。すべてはトップアスリートを目指すために。斎藤の胸中には、純粋な上昇志向しかない。

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