ダヴィ獲得！Ｊ初の中東から“逆輸入”…甲府

　１６位に低迷する甲府が、元名古屋のＦＷダヴィ（２７）をカタールのウムサラルから、半年間の期限付き移籍で獲得したことが１１日、分かった。チーム関係者によると、この日までに契約書が届いたことが判明。Ｊから中東に流出した選手が、再び戻ってくる“逆輸入”は初のケースとなる。

　ダヴィは０７年にビトーリア（ブラジル）から、Ｊ２札幌に期限付き移籍で加入。名古屋に移籍した０９年には、強じんなフィジカルを武器に１７試合で１０得点。その活躍が評価され、同年７月に移籍金６億５０００万円でウムサラルに電撃移籍した。だが、カタールでは給料未払い問題などが発生し、本領を発揮できなかった。

　甲府は６月にＭＦフジネイ（２６）を契約解除し、得点力のあるストライカーを調査。三浦俊也監督（４７）が札幌時代にダヴィを直接指導していたこともあり、白羽の矢が立った。ダヴィ本人もＪリーグ復帰を熱望しており、両者の思惑が合致した。

　１２日に山梨県内で自主トレを行い、ビザ取得のため一度チームを離れ、１４日から全体練習に合流予定。登録の関係で、２３日の浦和戦（埼玉）から出場が可能となる。中東からの出戻り助っ人が、残留請負人になるか。

　◆ダヴィ（ダヴィ・ジョゼ・シルバ・ド・ナシメント）１９８４年３月１０日、ブラジル・セアラ州生まれ。２７歳。札幌から名古屋に移籍した０９年は１７戦で１０得点を記録し、同年７月にウムサラルに移籍。今年３月には北京国安（中国）に期限付き移籍したが、けがを理由に１か月で契約解除されていた。１８３センチ、８０キロ。家族は妻。