2011年6月2日木曜日

巨人・沢村プロ初完投で2勝目!長野逆転弾

巨人・沢村プロ初完投で2勝目!長野逆転弾
 (交流戦、西武1-4巨人、1回戦、巨人1勝、31日、西武ドーム)巨人・沢村が待望の今季2勝目をプロ初完投で飾った。五回に中村のソロで先制点を許したが、七回に長野が逆転2ランを放ち援護。巨人は月間勝ち越しとなる12勝11敗1分で5月を終えた。
 打たれた瞬間本塁打と分かる、完璧な当たりだった。0-0で迎えた五回。それまで1本の安打も許していなかった沢村が、先頭の中村に左中間席へ先制ソロを浴びた。マウンド上のルーキー右腕は、ただ顔をゆがめながら白球の行方を見届けるしかなかった。

 「今までの自分の投球もビデオで見ましたし、相手が(自分の投球に)どう反応しているかを確認しました」

 前日30日、登板を翌日に控え静かに闘志を燃やした。4月21日の阪神戦(甲子園)でプロ初勝利を挙げてから、味方の援護にも恵まれずここまで5試合連続で勝ち星が付いていない。「勝つということの大変さを痛感しています」。弱音を漏らすこともあったが、下を向くことなく調整を続けた。

 この日は直球とキレのあるスライダーで凡打の山を築いた。最速は152キロを計測。一回二死からは中島を、二回には先頭の中村を共にスライダーで空振り三振に取るなど、状態の良さをアピールした。

 力投する沢村を援護しようと、打線が奮起した。1点ビハインドで迎えた七回、先頭の藤村が振り逃げで出塁すると、続く長野がバックスクリーンへ6号2ランを放ち逆転に成功。「本来なら犠打の場面だと思いますが、監督が任せてくれたのでその思いに応えたかった。いいところで結果を出せました」

 沢村の好投が打線の奮起を呼び、チームは一丸となって勝利へと突き進んだ。


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「コーチのほほん」「若さ出せ」原監督ブチ切れた

「コーチのほほん」「若さ出せ」原監督ブチ切れた
 ◇交流戦 巨人2-2ロッテ(2011年5月31日 QVC)

 巨人打線が湿りっぱなしだ。30日、ロッテ相手に坂本勇人内野手(22)が初回初球を左中間へ6号先制ソロを放ったものの、その後は決め手を欠いたまま延長11回、2―2の引き分けに終わった。6試合連続で2点以下の貧打線にいらだちを隠せない原辰徳監督(52)はナイン、コーチ陣に怒りの矛先を向けて奮起を促した。

 負けなかったのではなく、勝てなかった。原監督はもどかしさを、胸のうちにとどめることができなかった。11回を戦って7安打2得点で引き分け。次第にヒートアップした指揮官の声は、QVCマリンのベンチ裏の通路にくぐもって響いた。

 「ハードラックとか、もったいないとかではね。もっとピリピリと。コーチものほほんとやっているのかと思うね。このチームの良さは若さなんだから。もっと若さを出していかないと!」

 初回に坂本が初球先頭打者弾となる左中間先制6号ソロも、直後に逆転を許した。湿りがちな打線を積極的な采配で必死に動かした。1点を追う5回無死一塁では初球からヒットエンドランを仕掛けた。遊撃内野安打となり、その後の1死二、三塁から古城の中犠飛で同点に追いついた。9回は無死一塁から一塁走者・鈴木と阿部でランエンドヒットが成功。だが無死一、三塁の勝ち越し機も、矢野は3ボール1ストライクから遊ゴロ併殺に倒れた。「何とかしてさ。動きまくっているんだけど得点にならない」と原監督は自虐的な笑いを浮かべるだけだった。

 指揮官の「のほほん」発言に岡崎ヘッドコーチは「反省します。いい方向にいけるように知恵を出し合っていきたい」と表情を引き締めたが、打線は6試合連続で2点止まり。36試合を消化して1試合平均得点は2・97と3点を切るほど貧打は深刻だ。

 9回のピンチでは、自らマウンドに足を運んでアルバラデホへ敬遠の指示を確認した原監督は「技術は簡単に身に付かない。もう少し執念を持つべき。でないと同じ失敗を繰り返す。もう少し執念を持ってやるしかない」。怒気を含んだ言葉はチームに響くのか。

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