2011年4月11日月曜日

巨人が東京ドームで自家発電 夏場のナイター実施へ

 電力需要が逼迫(ひっぱく)する夏場に向け、プロ野球巨人が本拠地の東京ドームで自家発電を導入することが8日、分かった。レンタルの発電車(移動電源車)を使い、ナイターで消費する莫大(ばくだい)な電力量を抑えるのが狙い。

 東京ドームでは、練習開始の午後1時ごろから、試合が終わる午後10時ごろまでの間、約4千世帯の1日分に相当する約4万キロワットの電力を消費するとされる。巨人は、照明を観戦に支障のないレベルにまで落とすなどして、電力消費量を現行から4割削減する節電策をすでに発表。これらに加え、夏場は東京ドーム内に複数の発電車を用意し、一般家庭の電力事情に影響を与えないよう配慮する。

 東京都内の重機レンタル会社によると、軽油を燃料とする大型発電車(11トン)があり、1日のレンタル料は約100万円。概算では、この発電車1台で約4万キロワットの約2割をまかなえる。節電策が進めば発電車でまかなえる比率は高まり、夏場でもナイターを開催しやすい環境が整う。

 プロ野球は12日にセ、パ両リーグで同時開幕するが、当初は巨人などのセが3月中の先行開幕を模索。しかし、電力不足のため政府から東北、東京電力管内でのナイター開催を自粛するよう要請され、同時開幕となった経緯がある。

 このため、巨人は4月中は東京ドームでの試合を自粛し、主催する12日のヤクルトとの開幕戦は、山口県宇部市のユーピーアールスタジアムで迎える。東京ドームでの今季初戦は、5月3日の阪神戦(デーゲーム)となる。巨人首脳は「節電もするし、電気をつくることも考えている。夏場も東京ドームで試合をやりたい」としている。

 セ、パとも東北、東京電力管内でのナイターは5月から実施する予定。


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