2011年9月8日木曜日

巨人・久保、鷹・大場が初受賞!8月月間MVP

巨人・久保、鷹・大場が初受賞!8月月間MVP
 セ、パ両リーグは6日、8月の月間最優秀選手(月間MVP)を発表し、セは巨人・久保裕也投手(31)と広島・栗原健太内野手(29)、パはソフトバンクの大場翔太投手(26)と楽天・松井稼頭央(35)が選ばれた。
 久保は14試合に登板し1勝11セーブで防御率0・63。チームの月間成績17勝8敗1分に大きく貢献し、プロ9年目での初受賞。栗原は8月の全試合に4番で出場し、9本塁打、25打点の活躍でチームの月間勝ち越しに貢献。同26日の巨人戦では通算1000安打を達成するなどし、06年7月以来5年ぶり2度目の受賞となった。

 大場は5試合に登板し、リーグトップタイの4勝(1敗)。同18日のオリックス戦では3年ぶりの完封勝利を挙げるなどして、入団4年目で初の受賞となった。松井稼は同4日の西武戦で5打点の活躍を見せるなど、打率・333でチームの勝利に貢献。西武在籍時の02年9月以来、9年ぶり5度目の受賞となった。



ライアル職場放棄 代打三振で帰っていた


3日、ヤクルト戦の5回、見逃しの三振に倒れたライアル
 巨人ラスティ・ライアル内野手(28)が3日のヤクルト戦(神宮)の試合中にベンチを離れ、クラブハウスに帰っていたことが5日、分かった。同内野手は4日に登録抹消となっていたが、理由は再調整ばかりではなく、背景には「職場放棄」があった模様。球団からも罰金などのペナルティーを科されるのは避けられない。
 ダメ助っ人にも程がある。ライアルが、自分勝手な職場放棄をしていたことが発覚した。3日のヤクルト戦だ。ヤクルト主催試合の連敗を阻止すべく、打線は8回に4点を奪うなど、敗れはしたが、あきらめない姿勢を示していた。ただ、応援しているはずのライアルは、仲間の奮闘など知らぬ存ぜぬとばかりにベンチから姿を消していた。
 その日も凡退だった。0-6の5回。1点を返してなお1死一塁。2番手投手・星野の代打として打席に立ち、見逃し三振に倒れた。3番手投手と交代となり、出番は1打席で終わった。以降、出場の機会はなくても、チームの一員としてベンチで応援するのが不文律。だが、ライアルは自らベンチから去った。観客のいるベンチ裏の通路を歩いて、クラブハウスへ戻ったとみられる。言い訳のできない職場放棄だ。あるまじき行為に、現場は登録抹消と切り捨てた。
 身勝手な行動に関係者はあきれるばかりだ。5日現在、球団からペナルティーは科されていないもようだが、「球団からペナルティーがあるでしょう」「罰金は当然」との声も上がり、今後、何らかの動きがあるとみられる。
 元中日助っ人を父に持ち、日本球界への順応力は高いと、入団当時は期待されていた。ところが、思うような成績を残せず、うつむいていることが多かった。今季は33試合に出場して96打数19安打、0本塁打4打点。打率は1割9分8厘。8月25日に1軍昇格してからは10打数1安打、5三振と、さっぱりだった。打撃成績が上がらないのは、コーチ陣の指導でカバーできる可能性がある。だが、職場放棄は救いようがない。プレーで足を引っ張るだけにとどまらず、V戦線で懸命な戦いを続けるチームの雰囲気を悪くした罪は重い。
 ◆巨人助っ人選手 お騒がせ列伝
 ▼ライト(76年) 球団初の外国人投手で入団。交代に不満で監督室のガラスを割ったり、ユニホームを破ったり、通訳の胸ぐらをつかんだりと大暴れ。「クレージー・ライト」と呼ばれた。
 ▼ガルベス(98年) 7月の阪神戦(甲子園)で判定への不満から球審にボールを投げつけ無期限出場停止処分。
 ▼メイ(00年) 6月の阪神戦で打席を何度も外した和田の顔付近にボールを投げつけた。
 ▼ミセリ(05年) 救援失敗が続き、2軍降格を拒否。練習態度も悪く、チーム内の反感を買った。4月に史上最短で自由契約。
 ▼ローズ(05年) 4月のヤクルト戦(福岡)で、緩慢な守備を指摘した弘田コーチと一触即発に。「ジャイアンツ大嫌い」と不満をぶちまけた。
 ▼L・ゴンザレス(08年) 禁止薬物検出で解雇された。