2011年4月21日木曜日

<阪神>今季初のサヨナラ勝ち 巨人は3連敗

阪神・能見が球団タイ記録の7者連続三振
<阪神>今季初のサヨナラ勝ち 巨人は3連敗
 ○阪神3-2巨人●(19日、甲子園)

 阪神が今季初のサヨナラ勝ち。十回、2死満塁から新井良が右前に適時打を放った。能見は7回1失点10奪三振の好投。久保田が今季初勝利。巨人は2度追い付く粘りを見せたものの、3連敗。

 ◇移籍後初安打 兄も絶賛

 兄がつなぎ、弟が決めた。阪神・新井良の移籍後初安打はサヨナラ打。目を血走らせ、両手を突き上げて喜んだ。

 十回、兄の新井貴が遊撃内野安打でつなぎ2死満塁。3球目、山口の内角球に食らいつく。白球は右前で弾んだ。甲子園で初のお立ち台にも上り、「ファンの大歓声が気持ち良かった」と顔を紅潮させた。

 ポイントは積極性だ。九回の打席は3球三振。ハーフスイングもあり、中途半端に終わった。そして十回。打席に入る前、和田打撃コーチから「積極的に」とアドバイスを受けた。「気持ちだけはしっかり持っていった」と新井良。自らが勝負を決めないといけない場面で、最も大事な要素をこの時点で新井良は手に入れていた。

 駒大から06年に中日へ入団。持ち味は兄同様の長打力だが、中日時代はわずか1本塁打と開花しなかった。阪神に移籍した今季。心機一転、仕草もそっくりな兄と時にはトレーニングを共にし、腕を磨いてきた。

 あまり弟をほめない兄も「よくやったと思いますよ。今日だけはよくやった。絶対打てよと思いながら塁にいましたから」と照れくさそうにたたえた。一方、弟は「これからも(チームに)貢献できるように取り組んでいきたい」。新たな野球人生のスタートが切られた。


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