2011年8月26日金曜日

内海痛恨2被弾、ラミ350号も巨人貯金なくなる

内海痛恨2被弾、ラミ350号も巨人貯金なくなる
 (セ・リーグ、巨人1-2阪神、17回戦、阪神9勝8敗、24日、東京ドーム)先発の内海が9回まで阪神打線を3安打に抑えながら、平野、金本に一発を浴び痛恨の4敗目を喫した。ラミレスが外国人3人目の通算350号本塁打を放ったが、巨人は阪神先発の能見を前に、この1点だけ。今季100試合目で再び貯金がなくなった。
 豪快な追撃弾だった。1点を先制されて迎えた四回。一死からラミレスが能見の外角低め130キロのフォークをとらえ、バックスクリーン左に運ぶ同点の14号ソロをたたき込む。通算350本塁打のメモリアル弾に、思わず右手でガッツポーズしながらダイヤモンドを一周した。

 「ストライクゾーンに入ってきた球を逆らわずにセンター方向へ打ち返せた。(通算350本塁打を)本拠地である東京ドームで打つことができてよかった。同点の一打にもなってくれたしね」

 2位死守のため、負け越しは許されない3位阪神との3連戦。前日23日の初戦は、ラミレスの逆転の右翼線2点適時二塁打を皮切りに白星で飾り、ゲーム差を1・5に広げた。それでもこの日の阪神の先発は抜群の制球力を持つ能見。ラミレスは少ないチャンスを逃さなかった。

 苦悩を力に変えた。8月の打率が・204と不振に陥っているラミレスは、20、21日のヤクルト戦(東京ドーム)を欠場した。故障以外でのスタメン落ちは、2008年の巨人移籍後初めてだったが、かっこうのリフレッシュとなった。

 「監督のいい決断」とにこやかな表情を見せたが、裏では調子の上がらない自身の打撃フォームの何が悪いのか、原監督をはじめとした首脳陣にアドバイスを求めた。

 先発はエース内海。能見との投げ合いは過去5試合で0勝3敗と勝ち星に恵まれていないが、七回まで2安打1失点と粘投した。しかし、八回一死、金本に右翼席中段へ8号ソロをたたき込まれ、勝ち越し点を奪われた。


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ゴン、右足肉離れ ペナントレース中の復帰は困難か

ゴン、右足肉離れ ペナントレース中の復帰は困難か
 ◆巨人5―2阪神(23日・東京ドーム) 巨人のディッキー・ゴンザレス投手(32)のペナントレース中の復帰が、絶望的になった。6回1死、関本に中前打され、中継プレーのため二塁カバーに向かいかけた際に、右ふくらはぎを痛めた。肉離れの可能性が高く、24日に病院で検査する。

 川口投手総合コーチは「ダメですね。(筋肉が)離れました。慎之助が春にやったときと同じ感じ」と説明した。4月に右ふくらはぎを肉離れした阿部は約6週間で復帰したものの、投手は調整の遅れを取り戻すのが難しく、離脱は長期に及ぶ可能性が高い。残り2か月を切ったレギュラーシーズンでの復帰は絶望的。10月下旬~11月上旬にかけて予定されている、クライマックスシリーズの出場も困難だ。

 松葉づえのゴンザレスは「感覚としては、骨がパキッと割れたような感じ。肘以外で負傷したのは初めて」。7月に先発復帰後、7戦2勝2敗、防御率1・59と安定していただけに、首脳陣も含めて落胆は大きい。

 原監督は「軽傷ではないということでしょう」と表情は暗い。出場選手登録を抹消し、代わりに中井大介内野手(21)を1軍に上げる。川口コーチは「しばらくは現状の戦力で戦う」と当面は、先発5人で乗り切る考えだ。
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阪神拙攻、4番の差…新井貴「僕の責任」

阪神拙攻、4番の差…新井貴「僕の責任」
 (セ・リーグ、巨人5-2阪神、16回戦、8勝8敗、23日、東京ドーム)伝統の一戦で4番打者の差が際立った。巨人が六回、ラミレスの適時二塁打で逆転したのとは対照的に、阪神は新井貴がチャンスで三度凡退。11安打を放つも、得点は内野ゴロによる2点という拙攻。虎の命運を握る4番は「みんなつないでくれたのに…。自分の責任です」と肩を落とした。

 二回、安打を放ったブラゼルが走塁で右足を痛めて退場。いきなり「5番」が不在となり、4番が果たすべき役割は大きくなったが、新井貴は三回1死一、二塁で空振り三振に倒れ、五回1死一、二塁は最悪の遊ゴロ併殺。いずれも外角低めのスライダーに手を出し、真弓監督は「もう少し見極めないと。(選球眼が)狂っているのかな」と首をかしげた。

 上位打線は好調で、マートン、平野、鳥谷が計8回出塁したが、一度も本塁に生還することはなかった。それでも、和田打撃コーチは「4番は逃げることはできない。殻を破ってもらわないといけない」と強調する。大事な初戦を落とし、首位とのゲーム差は6・5。4番が重圧に打ち勝たなければ、チームは浮上できない。

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