2011年3月6日日曜日

バニスター、大丈夫か? 5回もたず9安打5失点

プロ野球・力投するバニスター
 ◆オープン戦 巨人3─7西武(3日・東京ドーム) メジャー通算37勝右腕は大丈夫なのか。オープン戦初登板となったバニスターが、西武打線に予定の5回を持たず、4回2/3で9安打5失点KO。外国人の先発2枠を巡る争いの中、「期待していた人をがっかりさせた」とアピールはならなかった。守備、走塁面でもミスが続出した試合だが、原監督はあえて相対的な視点で途中出場組をたたえた。

 こんなはずではない。バニスターの表情はこわばったままだった。5回2死一、二塁。中村に左翼線へはじき返されると、巨人ベンチからタオルが投入された。「期待していた人をがっかりさせたと思う」。予定されていた5回も持たず、屈辱の降板劇となった。

 メジャーで37勝を挙げた右腕がもろくも崩れた。直球はシュート回転し、変化球の制球も思い通りにいかない。3回には浅村に左翼席上段への特大弾も浴びた。毎回の9安打を許すなど、4回2/3で5失点と、実力の半分も出せなかった。「日本人打者の傾向を把握しきれてなかった。ちょこちょこ当てにいく打者が多いと思っていたが、向こうの2、3、4番はパワーもあった」と淡々と振り返った。

 さらに、本拠地初登板に「ドームだし、反響など音も確認したい」と環境の確認も狙っていた。「雰囲気はすごく気に入った。自分の投球ができれば、もっと自分に対する声援に聞こえてくるだろう」。G党の熱烈な応援に応えきれなかった自分を責めた。

 チームもミスが相次いだ。初回、脇谷は2球連続でバント失敗。5回は代走・亀井がけん制で刺され、8回には中継プレーも乱れた。5回2死二、三塁から登板し、連続暴投で2人の走者の生還を許した須永は試合後、2軍降格が決まった。キャンプで重点的に取り組んだプレーばかりだが、目を覆いたくなるシーンが続いた。

 だが、原監督は顔を背けなかった。「ミスが出ても流れの中でカバーしていた。先発がなかなか打てない中、後組がよく打ったね」。8回2死から松本と紺田が連打、円谷の右翼への痛烈な打球が失策を誘い、途中出場組で2点を返した。9回にも代打・鈴木が2戦連続安打をマーク。チーム全体の底上げを物語る控えの奮闘をたたえた。

 宮崎キャンプ前、指揮官は開幕ローテ争いのリミットをこの日に設定していた。だが「関西(遠征)が終わってからですね。見極めるための時間がもう少し必要」と14日の阪神戦(岐阜)まで先延ばしにした。この日、結果を残せなかったバニスターも挽回のチャンスはある。「感じたものがあるでしょう。球数も多く投げたし、次に生かしてくれれば」と糧にすることを期待した。まだまだ試運転。いい勉強をさせてもらった。そう笑えるように二度と同じ轍(てつ)は踏まない。


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中田、初の4番弾!あるぞ3・25開幕大役

中田、初の4番弾!あるぞ3・25開幕大役
 ◇オープン戦 日本ハム9-11ヤクルト(2011年3月3日 札幌ドーム)

 4番弾だ!日本ハム・中田翔内野手(21)が3日、ヤクルト戦に「4番・左翼」でスタメン出場。5回に豪快な3ランを放つなど、2安打3打点の活躍を見せた。オープン戦ながら、右手骨折で開幕戦の出場が絶望的となった小谷野栄一内野手(30)の代役として回ってきた1軍で初の4番。いきなり結果を出したことで梨田昌孝監督(57)も5日以降の4番起用も明言。3・25開幕4番の座も視界に入ってきた。

 これぞ4番の弾道だ。千載一遇のチャンスに、中田が最高の答えを出した。3―3の同点で迎えた5回2死一、二塁。外角高めのスライダーをフルスイングすると、今季から導入された統一球とは思えない豪快な打球が左翼席へ飛び込んだ。

 「手応えは良かった。低反発といっても、深くは考えませんよ」。紅白戦などを含め今春の実戦では7本塁打目。ここ4本は中堅から右方向だったが、初4番弾はいかにも長距離砲らしい一発だった。

 4番の最有力候補だった小谷野が全治4週間を要する「右手豆状骨(とうじょうこつ)骨折」と診断され、3月25日の開幕・西武戦(札幌ドーム)は絶望となった。そこで首脳陣は中田に経験を積ませる意味で初の4番に据えた。その最初の実戦で結果を出すのだから、4年目の21歳も何かを持っている。

 「札幌ドームの中段より上でしょ。成長期にあるね。まだまだ期待できる」。そう感嘆した梨田監督は、さらに続けた。「当然、次のオープン戦(5日)も4番でいく。いつまで(好調が)続くか分からないけど試していく。開幕4番だってあくまで可能性だけどある」。

 それでも中田に浮かれた様子は全くない。「今は打ってアピールするのも大切だけど、シーズンで打つことが大事。小谷野さんがああいう状態だから、打順を意識せず少しでもチームに貢献したい。自分の力で少しでもケガをしている人たちの穴を埋めることができれば…」。中田があこがれる清原和博氏が初めて開幕4番を務めたのはプロ2年目の19歳の時。「4番・中田」――。約3週間後、本拠地がそのコールに沸き返るかもしれない。

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