2011年3月6日日曜日

中田、初の4番弾!あるぞ3・25開幕大役

中田、初の4番弾!あるぞ3・25開幕大役
 ◇オープン戦 日本ハム9-11ヤクルト(2011年3月3日 札幌ドーム)

 4番弾だ!日本ハム・中田翔内野手(21)が3日、ヤクルト戦に「4番・左翼」でスタメン出場。5回に豪快な3ランを放つなど、2安打3打点の活躍を見せた。オープン戦ながら、右手骨折で開幕戦の出場が絶望的となった小谷野栄一内野手(30)の代役として回ってきた1軍で初の4番。いきなり結果を出したことで梨田昌孝監督(57)も5日以降の4番起用も明言。3・25開幕4番の座も視界に入ってきた。

 これぞ4番の弾道だ。千載一遇のチャンスに、中田が最高の答えを出した。3―3の同点で迎えた5回2死一、二塁。外角高めのスライダーをフルスイングすると、今季から導入された統一球とは思えない豪快な打球が左翼席へ飛び込んだ。

 「手応えは良かった。低反発といっても、深くは考えませんよ」。紅白戦などを含め今春の実戦では7本塁打目。ここ4本は中堅から右方向だったが、初4番弾はいかにも長距離砲らしい一発だった。

 4番の最有力候補だった小谷野が全治4週間を要する「右手豆状骨(とうじょうこつ)骨折」と診断され、3月25日の開幕・西武戦(札幌ドーム)は絶望となった。そこで首脳陣は中田に経験を積ませる意味で初の4番に据えた。その最初の実戦で結果を出すのだから、4年目の21歳も何かを持っている。

 「札幌ドームの中段より上でしょ。成長期にあるね。まだまだ期待できる」。そう感嘆した梨田監督は、さらに続けた。「当然、次のオープン戦(5日)も4番でいく。いつまで(好調が)続くか分からないけど試していく。開幕4番だってあくまで可能性だけどある」。

 それでも中田に浮かれた様子は全くない。「今は打ってアピールするのも大切だけど、シーズンで打つことが大事。小谷野さんがああいう状態だから、打順を意識せず少しでもチームに貢献したい。自分の力で少しでもケガをしている人たちの穴を埋めることができれば…」。中田があこがれる清原和博氏が初めて開幕4番を務めたのはプロ2年目の19歳の時。「4番・中田」――。約3週間後、本拠地がそのコールに沸き返るかもしれない。

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