2011年5月15日日曜日

小笠原交代もなんの!巨人、ラミレスの一発で快勝

小笠原交代もなんの!巨人、ラミレスの一発で快勝
 (セ・リーグ、広島0-3巨人、4回戦、2勝2敗、13日、マツダ)巨人は小笠原が死球で交代するアクシデントがありながら、広島に完封勝ちした。先発の内海が6回1/3を無失点で4勝目。四回にラミレスの7号2ランで先制すると、七回には加藤健のソロで追加点を入れた。
 敵地のファンでさえ、衝撃のシーンに言葉を失った。三回二死一塁。12日の横浜戦(東京D)から2試合続けて「1番・一塁」で先発出場した巨人・小笠原の身に、アクシデント発生だ。

 第2打席だった。カウント0-1からバリントンの投げた2球目。139キロの直球が、軸足の左ふくらはぎを直撃。打席にそのまま崩れるように倒れ、しばらく動けない。立ち上がろうと試みたが、やはり自力では歩けない。最後は江藤打撃コーチにおぶわれ三塁ベンチに引き揚げ、途中交代となった。

 球団の説明によると、死球が当たった個所は左ふくらはぎ上部。ひとまず病院には行かず、患部のアイシングで様子をみることになったが、14日の広島戦の出場は回復状況をみてから判断することになりそうだ。

 不測の事態に三塁側の巨人ベンチも凍り付いた。それでも四回、その暗いムードを主砲ラミレスが一振りで吹き飛ばした。バリントンの投じた内角高めの初球をフルスイングすると、打球は左翼席に消えた。「内角の直球を完ぺきに打てたよ。(バリントンは)好投手なので甘い球は見逃さないよう、心がけていた」

 二回無死走者なしの第1打席は3球三振だったが、ここぞの場面では、さすがの仕事ぶり。7試合ぶりの7号2ランでベンチの空気を一変させた。七回には伏兵・加藤にも1号ソロも飛び出し、1点を追加。内海は6回1/3を無失点で4勝目。久保、アルバラデホ、ロメロとつなぎ、広島打線を完封した。



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小久保、200人斬りで史上16人目400号

小久保、200人斬りで史上16人目400号
 ◇パ・リーグ ソフトバンク1-2オリックス(2011年5月12日 ヤフーD)

 ソフトバンク・小久保は白い歯を見せながらダイヤモンドを一周した。今季自身17試合、62打席目での節目の一発。いかにも長距離砲らしい美しい放物線を描いたのは4回だ。左中間への1号ソロは史上16人目の通算400号。「ちょっとフワフワした感じでしたね。350本までは意識しなかったけど、400本は意識した。思い出深い一本になった。長かった」

 プロ18年、1873試合目。道のりは長かった。4月12日のオリックスとの開幕戦(京セラドーム)で右手親指を剥離骨折。記録への重圧もあり、復帰後は飛距離が影を潜め「最近はフリー打撃でもスタンドまで届かん…」。しかしそんな悩みも、過去の試練に比べれば何でもない。03年3月6日の西武戦(福岡ドーム)で右膝前十字じん帯断裂などの重傷。1年間を棒に振った。逆境で励みにしたのは王貞治会長の言葉。「報われない努力があるとするならば、それはまだ努力とはいえない」――。他の故障も合わせ手術は計7度。「自分に厳しくなければ人より上にはいけない」。400本のうち、8年前の故障以降に積み上げたのは173本。それこそが小久保の誇りだ。

 「ケガが多い選手の励みになると思う。(記録を達成し)あとは優勝に全身全霊で取り組む」。通算2000安打へも113安打。しかし主将は、残るシーズンを勝利のためだけに打ち続ける。

 ▼ソフトバンク・秋山監督(歴代15位の437本塁打)いいバッティングだったよ。400号は積み重ねてきたものだからね。次は500本を目指してね。通過点なんだから。

 ▼ソフトバンク・王貞治会長 見事なホームランだった。出なくてプレッシャーもあっただろうが、これで本来の打撃に戻れる。(400号は)長くやってなきゃ絶対無理。無事これ名馬ではないが、体のコンディション、年齢、精神的な強さもある。2000本も1年間、フルにやればできる数字。そういう目標があるのはいいことだ。


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