長野来季目標は「失策０」「バント失敗０」「犠飛７」

　巨人・長野久義外野手（２５）が８日、来季の目標として「失策０」「バント失敗０」「犠飛７」の３項目を掲げた。秋季キャンプでは守備とバントを最重要課題と位置づけ、打撃面では今季の０犠飛を反省。２年目は「００７」をクリアし、レギュラー完全定着を狙う。

　キャンプのテーマを問われ、即答した。「全部ですが、特に守備とバントです」。今季は５失策ながら、記録に表れないミスも多かったと自覚する。バント技術の向上はチーム全体の課題。「エラーもバント失敗も、０にするくらいの気持ちでやりたいです」と断言した。

　鉄の意志は行動に表れている。「プロ入り前、“守備と走塁は通用する”と思っていたけど、全然へたくそでした」。キャンプでは大西外野守備走塁コーチと二人三脚で守備練習に没頭。ゴロをさばき、正しくステップを踏んで送球する基礎練習を繰り返している。全体の守備練習後も連日の追加練習。野球人生で「初めて」と話すほどの守備練習を消化している。

　バットを握れば、５日の夜間練習で川相２軍監督から受けた指導を胸にバントの反復練習。５３３犠打の世界記録を持つ巨匠の助言に「わかりやすくてとても勉強になります」と感謝しながら、バントの精度向上に努めている。

　打撃では今季、好機で確実に走者をかえせなかったことを反省。「犠牲フライをまったく打てていない。攻撃面もしっかりやりたいです」。今季、巨人の最多犠飛は坂本とラミレスがマークした７。自らの背番号と同じこの数字を目標に、勝負強さにも磨きをかける。

　チームへの貢献を最優先に考え、打率や本塁打より先に、現実に則したテーマを設定。２年目の長野は、すべてをこなすパーフェクトプレーヤーとして、グラウンドに立つ。

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