2010年11月4日木曜日

原監督大改造!秋季練習初日に亀井三塁、野間口サイドへ挑戦!

 巨人の原辰徳監督(52)が1日、大胆なチーム改造に踏み切った。ジャイアンツ球場で秋季練習がスタートし、2011年へのスタートとなったこの日、亀井義行外野手(28)に三塁への挑戦を、野間口貴彦投手(27)には横手投げへの変更を打診。「そういうポジションの中で競争に加わることで、チーム力が上がる」と、新たな刺激を加えてチーム内競争を活性化させるのが狙いだ。

 驚きの「発表」だった。来季へのスタートとなったG球場での秋季練習初日。原監督が、いきなり激しく動いた。この日、直接打撃指導を行った亀井のことを報道陣に聞かれると、仰天プランを披露した。「打撃を含めて新しいものに挑戦させようと思う。たぐいまれな器用さがあり、一塁の能力も高い。プラス、三塁手に挑戦してもらおうと思っている。『可能性は十分ある。頑張ろう』と言った」。これまで外野と一塁で併用してきた万能プレーヤーに、新たなポジションを提示した。

 亀井は09年にゴールデングラブを獲得するなど守備力はチームNO1。今季は外野で58試合、一塁で22試合出場し、両方で抜群の安定感を見せた。三塁もこなせれば、来年38歳となる小笠原を一塁に回して負担を軽減させることができる。さらに今年、三塁で先発したのはガッツと脇谷だけ。打率1割8分5厘と苦しんだ亀井だが、本来はクリーンアップを任される打力の持ち主。常々「危機管理」を口にする指揮官にとっては、スタメンのバリエーションを増やすことになり、打線全体の長打力、破壊力を落とさずにも済む。

 突然の打診だったが、亀井は冷静に受け止めていた。「ビックリはしていないです。挑戦できるチャンスをもらったので、ありがたいと思ってやっていきたい。(三塁は)大学時代にちょっとやったことがあるくらいです」。2日にはシートノックが予定されており、早速“三塁デビュー”する。

 衝撃の改造は他にもあった。この日の練習中、原監督は野間口を呼び出して、横手投げへの勧めを説いた。「未完の大器」と称して毎年、大きな期待をかけながら、持っている能力を発揮できない右腕。飛躍のきっかけを与えるのが狙いだった。

 「実はここ2~3年、横から投げてみようかと考えた時もありました。ただ、プロに入って同じスタイルで投げていたので迷いがあった。今日、監督に言っていただいて一歩踏み出す勇気をいただきました」。野間口はこの日、早速ブルペン入りして投手コーチが見守る中、新たなチャレンジをスタート。今後は秋季キャンプで投げ込みながら、スリークオーターか、サイドスローまで下げるのか、最適な右ひじの位置を模索していく。

 原監督の狙いはチーム力の底上げと、チーム内競争だ。「横一線? もちろんです。パフォーマンスは高いですから、その能力を大いに出してもらってそれを我々は焼き付け、切磋琢磨(せっさたくま)させるのが狙いです」。刺激を与え、活性化させることで選手一人、一人を強くする。V奪回に向けて、立ち止まっている暇はない。

 ◆外野から内野へのコンバート 1975年オフ、巨人は日本ハムから強打の外野手・張本勲を獲得。そのため、同じ左翼手でポジションがかぶる高田繁が、長嶋茂雄監督らの助言で三塁手に転向。厳しい練習の結果、外野手時代4度受賞したダイヤモンドグラブ賞(現ゴールデングラブ賞)を三塁でも2度受賞した。外野手→内野手(一塁手除く)のコンバート例は1970年前後に活躍した広島・苑田聡彦、今年4月に亡くなった木村拓也らがいるが、高田のように外野手→内野手の順で賞を受賞した例はない。

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