沢村のスライダーは松坂以上！川口Ｃ「ちょっと怖い」

　剛腕ルーキーが“怪物超え”の魔球を披露だ。巨人のドラフト１位新人・沢村拓一投手（２２）が８日、今キャンプ４度目のブルペン入りで、最多の８７球を投げた。打席に立った川口和久投手総合コーチ（５１）は、沢村のスライダーをレッドソックス・松坂大輔投手（３０）以上と高い評価を与えた。
　右腕から放たれた剛球に、右打席の川口コーチが思わずのけぞる。だが、そこからストライクゾーンに構える捕手のミットへ。「スライダーはスゴイねぇ、ちょっと怖いよ」と驚きの表情だ。
　「回転の力がスゴイ。一瞬、真っすぐだと思うが、そこからの流れ方（変化）が人並み以上。急に方向転換する」と説明。さらに「（松坂）大輔よりも、切れがあると思うよ」と、比較対象にメジャーで活躍する怪物右腕を挙げるほどだった。
　追い風もある。今季から導入される統一球だ。「うまく投げられれば、曲がります。あの球は投手に有利ですね。大学の時より曲がっています」と沢村。自慢の武器に新たな力が加わっている。
　それでも、これが全力ではない。投球中に原監督から「今日は６割ぐらいだよな」と声をかけられ、「あれで自分をコントロールできた」という。「第２クールは疲労がたまる中で、どれだけバランスよく投げられるかですから」。紅白戦登板予定は１５日。剛腕の１００％はどれほどなのか…期待は高まる一方だ。

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