2011年4月29日金曜日

竹内結子でハリウッドが「はやぶさ」映画化…惑星探査機で世界進出

 女優の竹内結子(31)が、米国の映画会社「20世紀フォックス」が製作する映画「はやぶさ/HAYABUSA」(堤幸彦監督、10月1日公開)に主演することが28日、分かった。昨年6月、宇宙探査から奇跡の帰還を果たした日本の小惑星探査機「はやぶさ」の7年間のプロジェクトを描いたもの。同社が日本映画を製作するのは初めてで、全米をはじめ、世界配給も計画されている。

 奇跡の帰還で話題となった「はやぶさ」の映画化にハリウッドメジャーが乗り出した。

 2003年5月に打ち上げられた「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」のサンプルを採取、10年6月に帰還するまでの7年間を、宇宙科学研究所(現・宇宙航空研究開発機構=JAXA)の職員たちの視点で描く。主演の竹内が演じるのは実験助手、広報担当、カメラ班のメンバーと3つの役割で奮闘するヒロイン。また、西田敏行(63)が上司役で共演する。

 フォックスは08年に「ハリウッド以外からも新しい映画の企画を募って製作する」という目的で「インターナショナル・プロダクションズ」を新設。同部門の第1号作品となる。企画は井上潔プロデューサーが昨年の帰還で話題になる前から温めてきたもので、JAXAもスタッフの取材に応じるなど協力。東日本大震災の影響で製作が危ぶまれたが、堤監督のメガホンのもと、今月13日から撮影を開始した。「はやぶさ」のカプセルが着陸した豪・ウーメラ砂漠など海外でも撮影を行い、5月下旬のクランクアップを予定している。

 09年にドラマ「フラッシュ・フォワード」でハリウッド進出を果たしている竹内だが、映画では初めて。「はやぶさの帰還が多くの人に感動をもたらしたように、この作品も今の日本の夢や希望となれたら」と今回の映画を通じて東日本大震災からの復興に思いをはせた。被害の大きかった福島出身の西田も「震災と原発事故による日本のマイナスイメージが広まっていますが、この映画で改めて世界に誇る日本の科学技術を知ってほしい。日本に誇りとプライドを取り戻したい」と復興へ思いを重ねた。

 「はやぶさ」については日本の東映、松竹も映画化することを発表しているが、フォックスは「日本発信で世界に伝えたい」としており、米国をはじめ世界規模での公開を目指すという。

 ◆小惑星探査機「はやぶさ」 日本のロケット開発の父、故・糸川英夫博士にちなんで名付けられた小惑星「イトカワ」の探査のため、宇宙科学研究所が開発した無人探査機。03年5月に打ち上げられ、05年9月にイトカワに到着してサンプルを採取。度重なるトラブルに見舞われながら10年6月に地球に帰還。サンプル搭載カプセルを持ち帰った。今後の宇宙研究に大いに役立つと期待されている。

 ◆20世紀フォックス 米ロサンゼルスを拠点とする映画会社。1934年に設立されたが、現在は「メディア王」と呼ばれるルパート・マードック氏率いるニューズ・コーポレーションの傘下にある。映画の冒頭、サーチライトに照らされる会社のロゴが映し出され、そこにファンファーレが流れることでも有名。「サウンド・オブ・ミュージック」「南太平洋」「猿の惑星」「史上最大の作戦」「スター・ウォーズ」など数多くの名作を世に出してきた。

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