2011年7月7日木曜日

闘莉王、ロンドン五輪OA枠に意欲「選んで」

 名古屋DF田中マルクス闘莉王(30)が4日、来夏のロンドン五輪にオーバーエージ枠(23歳以上選手枠=OA)での参戦を熱望した。04年アテネ大会に出場した闘将は、当時の1次リーグ敗退を後悔。OA参戦が実現すれば、関塚ジャパン最大の弱点強化策となる。

 2度目の五輪参戦に闘将が意欲を燃やした。

 「A代表が目標だけどロンドン五輪のオーバーエージで選んでもらえるなら光栄なこと。ぜひ若い選手の力になりたい。関塚さんは自分のプレーも見てくれるかな」

 この日、チームのオフで英気を養った闘莉王から立候補宣言が飛び出した。関塚隆監督(50)率いるU―22日本代表は、9月からのアジア最終予選で本戦進出を目指す。来夏の本大会では、23歳以上の3選手がOA枠として参戦することが許されている。

 名古屋FW永井ら前戦と攻撃的MFに充実のタレントを擁する関塚ジャパンだが、センターバックは最大の補強ポイント。先月23日の1次リーグ・クウェート戦では2失点を喫して敗れた。昨夏の南アフリカW杯で世界有数のストライカーと互角以上に戦った鉄壁の守備力ならず、闘莉王の正確なフィード力、決定力は大きな武器となる。

 04年アテネ五輪で悔いを残した。ブラジルから日本国籍取得も、1次リーグ初戦のパラグアイ戦でDFラインのミスが絡んで前半3失点。「国際大会は初戦が大事。最初びびってしまった」。結局1勝2敗で決勝トーナメント進出を逃した。

 「(08年)北京五輪ではOAを呼ばなかったけど結局1勝もできなかった。ベテランの力は必要だと思う」。窮地で精神的支柱となることができる闘将は、関塚ジャパンの本戦進出とOAオファーを心待ちにしている。

 【過去のオーバーエージ枠】
 ▽00年シドニー五輪(フィリップ・トルシエ監督、ベスト8) GK楢崎正剛(24)、DF森岡隆三(24)、MF三浦淳宏(26)

 ▽04年アテネ五輪(山本昌邦監督、1次リーグ敗退) GK曽ケ端準(25)、MF小野伸二(24)

 ▽08年北京五輪(反町康治監督、1次リーグ3戦全敗) なし
 ※カッコ内は当時の年齢

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