「4番長野」はいつまで持つ!? 巨人・長野久義外野手(26)が4番に座ってから11試合。28日の横浜戦で5打数4安打の爆発もあったが、トータルでは37打数9安打6打点、打率・243の苦闘ぶりだ。今季通算打率は4番に入る直前の・317から1分落ち、・307となった(成績は29日現在、以下同)。
「こいつだけだもの。打席にいて何かやってくれそうな雰囲気があるのは」。巨人首脳陣は、今季の貧打線にあって長野の勝負強さを買っている。
不動の4番だったラミレス外野手(36)が死球で右足甲を負傷しスタメン落ちしたのをうけ、長野はプロ2年目にして今月14日の阪神戦で巨人の第75代4番打者として球団史にその名を刻んだ。
以後ラミレス不在の7試合で4番を務め、27日の横浜戦からラミレスがスタメンに復帰しても、ラミレスは3番、結局長野が4番に座り続けている。
球団関係者がこう解説する。「実は原監督は昨年の後半くらいから既に、ラミレスについて『最近速球に詰まらされるのが目立つようになった。これも衰えなのかなあ…』と漏らしていた。実際、ラミレスは今季に入ってから成績を落とし、連続試合出場(985)も負傷でストップした。ラミレスが今後、果たしてシーズンを通して活躍できるのか、監督は疑問を持った。4番だけは不振や故障でコロコロ変えたくない。そこで試合に出続けられる選手として長野に白羽の矢を立てたというわけだ」
ラミレスは今季、打率・260、12本塁打、41打点。小笠原ほどではないが、49本塁打、129打点でセ2冠に輝いた昨年に比べると大幅に数字を落としている。原監督はここを世代交代の節目とみたようだ。
長野のスイングの速さなどには、プロの一流打者も舌を巻くが、まだまだ未完の大器の段階。本人は「打順のことはあまり考えずにやらないと、プレッシャーにつぶされてしまいそうなので、考えないようにしています。(重圧は)すごくあります」と必死だ。
29日のヤクルト戦では、長野は3タコ1四球、チームも村中の前に3安打完封負け。今季は打順、抑え投手など、何かとコロコロ入れ替えている原監督だが、近未来の主砲と見込んだ男をいつまで我慢できるか…。
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