2011年10月15日土曜日

「はやぶさ/HAYABUSA」 竹内結子 役柄と一緒に成長

「はやぶさ/HAYABUSA」 竹内結子 役柄と一緒に成長
 好きと素直に言える気持ちが、人を強くする-と信じている。「物事を始めるときのエネルギーの核。照れくさくても私はこれが好きと、自分自身が認めたときに迷いがなくなる。俳優の仕事と重なるものがあるかもしれない」

 公開中の主演映画「はやぶさ/HAYABUSA」(堤幸彦監督)は、小惑星探査機「はやぶさ」を支えたスタッフらを描いた物語。“宇宙好き”がこうじて宇宙科学研究所(現宇宙航空研究開発機構)のスタッフとなる女性を演じた。

 主要キャストでは、唯一、特定のモデルが存在しない。役柄の中でも博士号を取れず、足元が定まらない存在。「どこを目指せばいいのか」と当初は迷ったが、「彼女が感じたことを素直に表現し、一緒に成長していけばいい」と決めた。

 脇目もふらず、仕事に没頭するさまは自分と似たところがあると感じた。せりふは完全に頭に入れるタイプ。今回は専門用語が多く、自分で意味を調べ直したという。「用語を説明する言葉の中に、また知らない単語が出てくるけど、大まかでも内容を理解した上で臨みたかった」と話す。

 主人公は、おしゃれや化粧には無頓着な性格。堤監督からは「存在感を消してほしい」と言われた。この衣装のまま買い物へ行くと、店員に気付かれず、レジ横のショーケースの揚げ物も購入することができた。「ちょっとしたスリルでしたよ」と笑わせた。

 撮影直前に震災が発生。スーパーマンではない身近な人々が、あきらめずに結果を出した姿を描いた今作が、「元気のない人や迷っている人の心に寄り添えたら」と願う。

 はやぶさをテーマにした映画はほかにも2本公開を控えている。「気になります。けれど、事実に基づいた“濃さ”では負けない。はやぶさを知る意味で、まず先にこの作品を見てほしい」と力を込めた。

 個々が責任を持って役割を果たす姿は、見た人が自分の立場に置き換えることができる。「やるぞと思った最初の気持ちを最後まで維持し続けるのは大変。でもあきらめず困難な道を行けば、何かが得られる」

 人生は小さな選択の連続。選択に迷ったときは?

 「私の場合、最初から答えは出ている。ただ、それでいいのかを聞いて回り、背中を押してもらう」

 母でもある。仕事と育児の両立のコツは「自分で踏ん張れるところは踏ん張り、人の力を借りるときは借りる。そんな選択を得ることかな」

 ■あきらめない心 イラストに込め

 京都市西京区の京都市立樫原中学校1年6組の有志26人が描いた「はやぶさ」のイラストボードが、TOHOシネマズ二条で展示されている。

 学級目標が「笑顔あふれる8823(ハヤブサ)…」の同担任、佐々木美絵教諭の呼びかけで、映画会社が募ったはやぶさのイラストコンテストに応募。採用はならなかったが経緯を知った映画会社が展示を企画し、ボードは生徒自身の手で制作した。

 制作メンバーの一人、片山涼音さんは「はやぶさからあきらめない心をもらった」と語る。このイラストは特典映像としてDVDに収録されるという。




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