2011年1月31日月曜日

沢村初ブルペンに阿部うなった「抑えでもいける球威」

沢村「推定145キロ」剛速ブルペンデビュー!

 剛腕ルーキーが豪快にベールを脱いだ。巨人のドラフト1位・沢村拓一投手(22)=中大=が29日、宮崎総合運動公園内で行われている合同自主トレで、プロ入り後初めてブルペンに入った。捕手を立たせたままセットポジションから、すべてストレートでの28球。途中から投球を受けた中大の先輩・阿部慎之助捕手(31)も「抑えが務まるくらいの球威だった」と驚きを隠せない。圧巻のブルペンデビューは、G戦士の視線を釘付けにした。

 高鳴る鼓動を抑えるだけでも必死だった。沢村は集中力を研ぎ澄ませた。18メートル先で立っているのは、チームの主将であり、母校の大先輩でもある男だ。ラスト1球となった28球目。中腰になって胸の前に構えられたミットへ、寸分の狂いもなく白球が収まると、剛腕ルーキーはようやく表情を崩した。「阿部さんに受けていただいて、本当に光栄でした」

 午前11時11分。吉兆のように?「1」が4つ並んだ時に、木の花ドーム内のブルペンに足を踏み入れた。まず柳ブルペン捕手相手に「8割の力で100%の投球」と、理想の一つとして挙げた上原(オリオールズ)スタイルで、セットポジションから右腕を振った。サプライズは20球を投げた時だった。

 東野、須永の投球を受けていた阿部が、柳ブルペン捕手の元へ近寄るとそのまま交代。キャンプインを待たず、中大バッテリーが実現した。緊張感の中、夢中で投げた8球。「これからも阿部さんに受けていただけるように、成長していかないと」

 しかし、この“8球の会話”で阿部は後輩の素質を見抜いていた。「プロでまだ1球も投げてないし、これからだよ」と肩の力を抜いてやりながら、左手が感じ取った印象を口にした。「本人も先発にこだわってほしいし、チームもそう考えているだろうけど、抑えが務まるくらいの球威だったよ」。阪神の藤川にソフトバンク・馬原…。緊迫した場面で空振りが奪えるストレートこそ、守護神の見せ場だ。阿部の剛球ミシュランは、沢村に早くも「三つ星」をつけた。

 もちろん、まだ課題もある。マウンドからの投球は約3か月ぶりとなるが、序盤は球が少し荒れた。「自分は制球が課題です。球が抜けてしまうこともあった」。だが、それも〈1〉左足を上げたときの重心が不安定だった〈2〉踏み出した左足の位置がばらついたから、と自己分析は済んでいる。

 「いい球の確率を上げていかないといけない。内海さん、山口さんらのように、狙った所に投げられるようになるのが、1軍で活躍できる投手ですから」。キャンプではフォームを修正して、制球力を取り戻す。

 投手、野手問わず、多くの選手が足を止めた注目の投球。「これまでやってこなかったことをやれたので、次も焦らずに進んでいきたい。早く先輩方に追いつきたいです」。言葉は謙虚だが、歩む速度は日増しにアップしている。

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