佑はキャンプ最後まで２軍降格ナシだ

　日本ハムのドラフト１位・斎藤佑樹投手（２２）＝早大＝が“ＶＩＰ待遇”で、２月中は２軍に落とされないことが１１日、明らかになった。他の投手陣は１２日の広島戦を皮切りに実戦サバイバルが始まるが、佑ちゃんは別格。１３日・サムスン戦でデビューし、２月はプロのレベルを知るお試し期間として“佑予”を与え、３月以降に本格テストする。
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　佑ちゃんに結果不問の“お試し期間”が用意されることが決まった。梨田監督は斎藤佑について「１回ダメだからと言って、さよならにはならない。すぐにさよならではマスコミも困るでしょ」と笑みを浮かべながら説明した。
　１２日の広島戦から、２軍の国頭村キャンプメンバーを含め、開幕１軍投手枠のサバイバルが始まる。し烈な競争になることは必至だが、佑ちゃんは特別扱いされることになった。最後まで１軍キャンプに帯同させることで、先輩投手陣から投球術などを学ばせる狙いもある。
　そんなＶＩＰ待遇を受けることが決まり、佑ちゃんも「先輩にいろいろ教えてもらいながら、キャンプ中はやっていきたい」といい機会とばかりに先輩の技術を習得するつもりでいる。
　前日のフリー打撃では５８球中、柵越え８発を浴びたが、打たせたことで収穫ありを強調した。２月は同様のスタイルで、すべての実戦に臨むつもりでいる。「今は結果を求めているということはないです。結果を求めるのは３月のオープン戦」と言うように、２月中は実戦登板で打たれてプロのレベルを体感し、インプットするつもりだ。
　この日は雨で練習メニューが変更になり、表情を曇らせた佑ちゃん。「しょうがないですね。どちらかというと晴れ男だと思うんですけど」と苦笑い。午後の特守を楽しみにしていたが、午前中はウエートトレを行い、正午すぎには練習を終えて宿舎へと戻った。
　実戦デビューとなる１３日のサムスン戦では、２番手で１イニングを投げる予定。２月の猶予ならぬ“佑予”を有意義なものとし、３月のオープン戦で開幕１軍枠を勝ち取る。

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