2011年4月24日日曜日

沢村、初勝利「佑ちゃんに続きたかった」聖地に刻む 熱投107球

巨人・沢村7回1失点、甲子園で虎斬った!
沢村、初勝利「佑ちゃんに続きたかった」聖地に刻む 熱投107球
 高校時代には手の届かなかった野球の聖地。憧憬(しょうけい)を抱いていた甲子園で、巨人の沢村がプロとしての記念すべき一歩を刻んだ。7回1失点、107球の熱投でプロ初勝利を手にした背番号15。「佑ちゃん(斎藤、日本ハム)や福井君(広島)に続きたかった」。同世代が先に味わった歓喜に、沢村も浸った。

 決して盤石の投球ではなかった。一回に154キロをマークしたが、ボールが先行し、2死満塁のピンチを招く。だが、マウンドに駆け寄った川口投手コーチのアドバイスでわれに返った。「小さくまとまるな。もっと荒々しさを出せ」。金本を渾身(こんしん)の直球で三飛に打ち取り、試合の流れをつかんだ。

 昨年沢村賞を獲得した前田健(広島)、チームのエース格となった田中(楽天)…。球界の第一線ですでに活躍する同世代に、沢村は特別な感情を抱いている。

 「同じ土俵で野球をやる立場として、投げ合ったときに負けたくないと思う。とても刺激になる」。斎藤、福井が17日にそろって初勝利を手にし、闘争心に火がついた。同世代のライバルの存在が、右腕には大いなるモチベーションになっている。

 伝統の一戦で初勝利を刻んだ23歳に「この1勝が彼の中で燦然(さんぜん)と輝くものになってもらいたい」と原監督は言った。「初勝利をして初めて(プロの)スタートだと思っていた」と沢村。同世代の旗手を目指す挑戦が始まった。


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