2011年5月30日月曜日

星野監督「いい報告したい」恩師・与那嶺さんにV誓った…楽天

星野監督「いい報告したい」恩師・与那嶺さんにV誓った…楽天
 楽天・星野仙一監督(64)が27日、勝負に徹する「ウォーリーイズム」をチームに浸透させ、優勝に導くことを誓った。この日、与那嶺氏とのお別れ会に出席。「監督のイロハを教えてくれた」という故人の遺志を継ぎ、パ・リーグ制覇を目指す。

 最後は涙で声が震えた。星野監督の弔辞。目は徐々に真っ赤に染まった。「ウォーリーは生きています。私は今、ウォーリーイズムを楽天で教えています。必ずいいチームを作って、いい報告をしたい」と感情の高ぶりを必死にこらえながら力強く締めくくると、会場からもすすり泣きが漏れた。

 恩師だった。1974年、当時中日のエースだった星野監督が最後に完投勝利し、巨人のV10を阻止。与那嶺監督とグラウンドで抱き合った。「涙を流してくれたことを昨日のことのように思い出します」と振り返った。

 今でも脳裏に焼きついている一球がある。1975年のことだ。「5月5日の巨人戦。後楽園。9回裏。4―4の同点。ランナー一、二塁。バッターは王さん」と自ら切り出した。「ウォーリーがマウンドに来て『仙さん、ここは歩かそうよ』。『こどもの日に、大勢の子どもの前で逃げられない』って言ったら『分かった』って。ウォーリーがベンチへ戻って座った瞬間、初球(実際は2球目)をサヨナラ本塁打された」。弔辞の前半では当時のエピソードを披露し、会場の笑いを誘った。

 「それでもウォーリーは私に何も言わなかった。このやんちゃな私がウォーリーの言うことには何でも『イエス』と言うようになりました。やるかやられるか、食うか食われるか。戦うことを教えてもらった」。毎日のように胃薬を飲む与那嶺氏の姿に、監督の重圧を知った。「楽天の選手たちに優勝を味わわせるのが私の仕事」。天国の恩師の教えを胸に、闘将は前へ進む。

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