2011年6月20日月曜日

『もしドラ』著者・岩崎夏海「高橋みなみは僕の先生、大島優子はライバルです」

 6月4日から公開されているAKB48前田敦子主演の映画、『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』、通称『もしドラ』。

 万年1回戦負けの高校野球部が、経営学の名著『マネジメント』の考え方で強くなっていく過程を描いた岩崎夏海氏による原作小説は、2009年12月の発売以来、累計268万部を突破する大べストセラーとなっている。

 その岩崎氏、AKB48創設スタッフのひとりだったというのは有名な話。よく、『もしドラ』とAKB48は、努力して栄光をつかむストーリーが似ていると言われるそうだが、岩崎氏自身は、「僕は最初から、『AKB48が売れてる!』と思ってたから」と笑って否定する。

 その岩崎氏、AKB48のリーダー、高橋みなみのことを「自分と比べるのもおこがましいくらい人間としてすばらしい」と絶賛する。設立当初から、AKB48全体のことを考えて努力している姿を、間近で見てきたからだ。

「AKB48が売れて忙しくなってからも、自分のポジションのアンダーのメンバーにはもちろんのこと、ほかのポジションメンバーの振り付けまで覚えて、教えてました。どんな現場に入っても、真っ先に『AKB48です。よろしくお願いします』と挨拶するのは高橋でしたね」

 総合プロデューサーの秋元康氏は、「AKB48とは、高橋みなみのことなんだ」と言ったが、岩崎氏によるとこの言葉の意味は、「つまりAKB48とは、高橋を理想としているんです」ということになる。

 また、昨年の総選挙1位の大島優子のことは、「仕事に対して鬼気迫るものがある」と評する。

「公演を2時間やってランナーズハイ状態になる。そのときに輝いたパフォーマンスを見せるんです。僕が見ていた頃は18、19歳だったんですけど、その年齢でこれだけレベルの高い精神性を持っていることに対して、もう僕は言い訳できない、負けられないと思いました」

 岩崎氏は、「高橋は先生、優子はライバル」という。小説とアイドル、一見畑違いのジャンルでも、“ヒット作”を生み出す熱意と法則には通じるものがある。


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