2011年9月13日火曜日

東野、最悪の1回KO!原監督「カッカしている」

東野、最悪の1回KO!原監督「カッカしている」
 ◆巨人3―6広島(9日・東京ドーム) 東野の背信投球で巨人が4位に転落した。初回から乱調の右腕はいきなり無死満塁とし、1死から丸に走者一掃の適時二塁打を浴びた。激怒した原監督からわずか1回で降板指令。前回3日のヤクルト戦(神宮)で2回0/3の4失点に続き、自身最短KOで10敗目を喫した。チームは1分けを挟んでの連敗で、首位ヤクルトに5・5ゲーム差に広げられた。

 迷いは当然、なかった。原監督は2回の守備時に、東野の降板を球審に告げた。スタンドのファンは驚きより、今季初登板の藤井に大歓声を送ったくらいだ。自己最短、わずか1回、たった30球でマウンドを降りた背信投球の右腕について指揮官は「見ての通りだね。心技体ともに準備不足ということ」と怒りをあらわにした。貯金も1になり、順位も4位に後退した。

 なぜ、同じ過ちを何度も繰り返すのか。初回、先頭の東出に二塁打されると、バントの構えをして2球目にファウルで助けてくれた木村に対し、カウント1ボール1ストライクから3球連続ボールで四球。嶋に右翼オーバーの単打を打たれ、それでも得点は入らず無死満塁でとどまった。1死を奪い、しかし、踏ん張り切れず、丸に右中間へ3点適時二塁打を許した。「甘い所に投げてしまった。次、頑張ります」と自身初の10敗目に厳しい表情を浮かべた。

 ナインの前で、この日の登板は「頑張る」と約束したはずだった。前回、3日のヤクルトとの首位攻防戦(神宮)で2回、3回と四球から崩れて2回0/3を4失点で降板。翌日の試合前ミーティングでは真っ先に「すみませんでした。次は頑張ります」と頭を下げた。だが、同じく四球が絡み、決め球の変化球は甘くなった。前半戦も同じような投球で5連敗していたにもかかわらず、大事な終盤戦でも意地を見せられなかった。

 開幕投手の1回降板は、打線にも響いた。広島先発・ジオに対し、今季8打数0安打でスタメン落ちさせた坂本を、2回から9番に置き、2打席凡退。8回に意地を見せて今村から本塁打したが「スタメン落ちは細かいことは言えないけど、チーム最善策。でもそういう状況ではなくなったということであそこから投入した」と指揮官は話した。

 4点を追う7回2死満塁では、フィールズが3ボールから内角高めの難しい直球に手を出して左飛。「待てのサインはない? もちろん。いい条件で勝負させたかった。ワンストライク待て、という制約を持たせず彼に賭けた。代打? それもなかった」。途中加入し、いまだ打点0の助っ人に望みを託したが、結果は出なかった。打ちに行くなら、決めなくてはいけない場面だった。

 すべては初回の3失点が、悪循環を生んだ。東野の次回登板について指揮官は「今はカッカしているからあまりこうです、とは言えない」と首を横に振った。この6連戦は先発が1人足りない現状もある。30球で降板したなら、中1日、11日の広島戦で本当に最後のチャンスを与える手もある。




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