2011年4月9日土曜日

巨人・原監督、近未来打線ひとまず諦めた

巨人・原監督、近未来打線ひとまず諦めた
 (練習試合、巨人5-5阪神=引き分け、6日、相模原)巨人・原辰徳監督(52)が6日、今季の目玉だった「近未来打線」の先送りを決断した。5日の阪神との練習試合(相模原)で右ふくらはぎを負傷した阿部慎之助捕手(32)の長期離脱が確実となり、この日の阪神戦(同)では急きょ、1番に坂本勇人内野手(22)、3番に小笠原道大内野手(37)を据えるなど昨季までのオーダーに変更。チーム一丸となってキャプテン不在のピンチをしのぐ。
 苦渋の選択だった。衝撃の阿部負傷退場劇から一夜明けて臨んだ阪神戦。原監督がメンバー表に書き入れたのは、みずから命名して一押しだった「近未来打線」ではなく「過去」に戻ったオーダーだった。

 「(阿部の故障で新打線の実現が)近未来になってしまったかな、というところですね。(1~3番の)3人には、その(開幕前の)経験を十分、生かしてほしいと思いますね」

 1番から順に並べたのはオープン戦の序盤から組んでいた「近未来打線」の長野、松本(脇谷)、坂本ではなく、坂本、脇谷、小笠原の名前。5番に高橋を入れて、阿部不在による下位打線の弱体化を防ぐために長野は6番に下げた。

 球団から阿部の検査結果について発表はなかった。それでも指揮官は「決して軽症ではないということ。開幕に間に合うか、といわれれば難しいでしょう」と重症の可能性を示唆。開幕後、当分の間はキャプテン不在の戦いとなる覚悟を固めた上で、1番・坂本、3番・小笠原といった昨季までの打順に戻すのがベストと判断した。

 チームの緊急事態で昨年までの1番に戻った坂本は、九回に左中間へ2点適時二塁打を放つなど2安打2打点。5番の高橋も八回に右翼席へ本塁打をたたき込むなど2安打1打点と活躍した。

 「3番の難しさは経験した。言われた打順をしっかりこなせるようにしたい」と坂本が言えば、高橋は「(阿部に)1日も早く戻ってきてもらいたい。いるメンバーでやっていくしかない」と決意を新たにした。「近未来打線」はお預けとなったが、開幕直前の不測の事態によって巨人打線の結束は強まった。

プロバイダ選びに疲れた!そんなあなたはコムズへGO!

0 件のコメント: