2011年5月26日木曜日

寺原、プロ入り10年目で初G倒

寺原、プロ入り10年目で初G倒
 「交流戦、巨人1-4オリックス」(23日、東京ド)
 間違いない。オリックス・寺原が劇的勝利を引き寄せた。激戦を終えた殊勲者は、ロッカーから姿を現すと「疲れましたーっ」と満面の笑み。右肘をアイシングしながら、目尻を大きく下げプロ入り以来の目標にしていたG戦1勝をかみしめた。
 熱き思いがプレーに反映した。八回までを1失点で投げ終えた九回だ。2死から打席に向かうと、スタンドがどよめいた。交代はない。「とにかく出るつもりだった。2アウトでもピッチャーでも、バットを持ってますし」と腹をくくった。
 追い込まれるもファウルで粘り、9球目を選んで四球で出塁。「同じ投手として、ピッチャーに四球を出したら『やっちゃった』という嫌な雰囲気になる」と越智に重圧を与えた。続く坂口も寺原の気持ちに応えた。「ああいう姿を目の前で見てるし、僕らがやらなと思った」と投手強襲安打で一、二塁。ここで途中出場の山崎浩に決勝左越え3ランが飛び出した。
 寺原はその裏を三者凡退に抑え、133球での完投勝利。「最後はこん身の力で投げました」と146キロ、直球で代打・谷を見逃し三振に打ち取った。「最後は最高の結果。山崎さんが『打ってくれると思ってましたよ♪』」と、堅守が身上の先輩の一発にいたずらな笑みをみせた。
 「プロ入りしてから巨人戦に勝つことがひとつの目標だった。横浜で達成できなかったけど、パに戻ってきてできてうれしい」。プロ入り10年目、巨人12戦目の先発初勝利は野球の神様のご褒美だ。


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