2011年10月2日日曜日

竹内結子、“血の通った”「はやぶさ」描く

竹内結子、“血の通った”「はやぶさ」描く
 昨年6月に、7年に及ぶ宇宙での任務を終えて地球に戻り、世界中を沸かせた小惑星探査機「はやぶさ」を題材にした映画が、今秋から来年にかけて3本も公開される。先陣を切るのは、20世紀フォックス製作の『はやぶさ/HAYABUSA』(10月1日公開、堤幸彦監督)。主演の竹内結子演じる女性研究者の視点を通して、「はやぶさ」にまつわる7年間にわたる苦闘、奮闘を描き出す。
 同作は、「はやぶさ」プロジェクトメンバーがモデルの役を西田敏行や佐野史郎らがそっくりに演じ、通信途絶による行方不明やエンジン停止などのフィクションよりもドラマチックな実話を、派手な演出を加えず“完全なコピー”で伝える。

 竹内が演じる水沢恵は、さまざまな人物をミックスして作り上げられた架空のキャラクターだが、劇中で恵が子供たちに向けて絵本を作り始めるのは、小野瀬直美氏と奥平恭子氏による「はやぶさ君の冒険日誌」の制作エピソードがもとになっている。

 「“はやぶさ君”とつい擬人化して呼んでしまう(笑)。探査機の細かい仕組みがわからなくてもじわ~、じわ~と迫ってくるものがあって、気づいたら“はやぶさ”を応援している自分がいる。まるで身近な家族や友人のように思えてくる不思議な感じ。いち探査機でありながら、なんでこんなに人々のハートをつかむんでしょうね」。

 同作は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の全面協力を得て、「はやぶさ」プロジェクトの本拠地でもあった神奈川県相模原市にあるキャンパスで撮影も敢行した。「撮影しながら社会科見学のようでした。宇宙開発といえばSF映画のようなイメージもあったけれど、実際は大学のキャンパスのようなところで、日々地道な作業を積み重ねていて…。すごく血の通ったものでありながら、探査機自体は宇宙のはるか彼方に飛んで行って、帰ってくるなんて、すごいことをしている。そのギャップが新鮮でした」。

 探査機の「はやぶさ」の向こう側には、プロジェクトに関わったたくさんの人々の“血の通った”さまざまな思いがある。「僕はこうなりたい、こういうことをしたいという思いは、想像するところから始まるのかな。私はこの映画を通して、この人たちはこういう思いでいたのかもしれないなというのが見えてきて、面白いと思いました」。

★「格好良すぎる」とダメ出しも

 竹内が演じる水沢恵は、博士号を得るために論文浪人をしている設定で、興味があることには好奇心旺盛、知識欲もあるが、お洒落にはとんと疎い。「シャツイン姿も格好良すぎるとダメだしされたり、メガネのズレた感じとか、鉛筆の握り方とか、監督の細かい演出を受けながら役を作っていきました」。

 これまでに竹内が演じたことのないタイプの女性キャラだが、「自分の好きなこと、したいことについては、相手がちょっと引くくらい熱く語ってしまうところは、私に似ているかな(笑)。仕事をしながら、自分は何のためにこの仕事をやっているのかと迷ったり、この先どうなるんだろう、どうしていけばいいんだろうと悩んだりする恵に、ひとりの女性として共感するところも多かった」と話した。




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