Ｇ・渡辺会長反対「モガベー」は売名になる

　ＴＢＳホールディングス（ＨＤ）から、交流サイト大手のディー・エヌ・エー（ＤｅＮＡ）への横浜の球団譲渡が２８日に正式発表されることを受け、日本野球機構は２６日までに、臨時実行委員会を１１月２日に都内で開くことを決めた。巨人・渡辺恒雄球団会長（８５）は都内で取材に応じ、ＤｅＮＡが球団呼称に同社が運営するゲームサイト「モバゲー」の名を加えることに強く反対し、このまま申請された場合には、オーナー会議で譲渡が却下されるとの見通しを示した。

　巨人・渡辺球団会長が１週間ぶりに、横浜の球団譲渡問題で口を開いた。球団所有者の変更に関する審査について定めた野球協約３２条に「審査に関する内部規定」があることを明かした上で、ＤｅＮＡが「横浜ベイスターズ」の球団呼称に「モバゲー」を加えようとしている点に反対の姿勢を打ち出した。

　「（内規では）球団が経営不能になったから、どこに売るというのは禁じられている。一つの企業の売名のために、球団を買うというのは許されない。（さらに）子会社の名前を使って、企業が持つからいいというのは許されない。売名にひっかかると、楽天は言っているのではないか。“モガベー（モバゲー）”という名前で１つの球団をつくるのは無理だ、野球協約上…」

　楽天が「モバゲー」の呼称使用に強く反対している点に、初めて同調した渡辺会長。さらにオーナー会議での承認についても「そう（売名）じゃないように格好をつけてもらわないと、オーナー会議だってどうしようもない」とクギを刺し、「モバゲー」を使用した場合は申請が承認されないとの見通しを示した。

　球団譲渡の承認にはオーナーの４分の３以上の賛成が必要だが、１２球団すべてに投票権があるか、横浜が外れるかで議論は分かれている。同会長はより全会一致に近い形での決着を望んでいるようで、「３球団くらいは反対するんじゃないか。９球団賛成してもダメなんだよ。そのときに巨人がどっちに回るか。オレは護憲論者だから」と、巨人も承認できない可能性も示唆。２８日に譲渡申請するＤｅＮＡの対応が注目される。

【早い者勝ち！】 あなたのお名前、残ってる？

【多売特典生写真付き】タイトル未定(Tｙｐｅ-A)(初回製造分のみ生写真1種封入) 新品価格 ￥1,408から (2011/9/25 13:12時点)