2011年10月29日土曜日

菅野、巨人との「相思相愛」報われず=日本ハム指名に笑顔なし―プロ野球・ドラフト

ドラフト・厳しい表情の菅野智之投手
 全球団の1位指名が確定した後、会見場に姿を現した東海大・菅野に笑顔はなかった。巨人の単独指名が有力とみられていた逸材の交渉権は、抽選の末に日本ハムへ。ドラフトの感想を問われて「どんな結果であれ、無事終わったことにほっとしている」。言葉を選びながら、少しこわばった表情で話した。
 昨年12月、巨人が異例の早さで1位を表明。以来「恥じないプレーをしよう、ときょうまでやってきた」という。首都大学リーグでは通算14完封の新記録をマークするなど、大学ラストイヤーで奮起。巨人・原監督のおいという関係から、進路は決まったかのように見られがちだった中、確かな実績を積み重ねて運命の日を迎えていた。
 憧れの伯父が指揮する巨人について「特別な球団というのは、もちろんあった。(原監督と)一緒にプレーしたいと思っていたことは間違いない」。皮肉にも、意中でなかった球団に指名されて初めて、「相思相愛」であったことを明かした。
 日本ハムの指名については「多くの球団から評価をいただけたのはうれしい」と話すにとどめた。交渉の席に付くか否かは「どこに行くにしても、学生日本一という目標がある。まずはそちらを目指す」と、公式戦が残っていることを理由に明言を避ける。「日本ハム」という言葉が、本人の口から聞かれることはなかった。 




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