2011年10月29日土曜日

菅野、巨人祈願!31年前・辰徳伯父さんと同じ神社を極秘参拝

菅野、巨人祈願!31年前・辰徳伯父さんと同じ神社を極秘参拝
 27日のドラフト会議で巨人が1位指名する東海大の157キロ右腕・菅野智之投手(22)が26日、伯父である巨人・原辰徳監督(53)も31年前のドラフト当日に必勝祈願を行った神奈川・伊勢原市内の神社を極秘参拝していたことが分かった。巨人の単独指名が有力視されるが、他球団と競合する可能性もあるため、意中とみられるG入りを祈願した模様。ヤクルト、中日が1位で狙う東海大甲府・高橋周平内野手(17)が3球団の競合となる可能性が急浮上した。会議は同日午後5時から行われる。

 心願成就に向けて万事を尽くした。関係者によると、菅野はこの日朝、父・隆志さん(49)、原監督の妹で母の詠美さん(48)とともに極秘で参拝に訪れた。向かった先は伊勢原市の大山阿夫利(おおやまあふり)神社だ。標高1251メートル。関東平野の雄大な景色の前で、菅野は静かに手を合わせ、じっと意中とみられる巨人入りを祈願したようだ。その後、チームを通じて「自分は何もできないので、明日良い結果で終われるように祈ってます」と菅野はコメントした。

 同神社は、伯父さんの巨人入りへの原点だ。80年11月26日のドラフト会議当日の朝。同年ドラフトの最大の目玉候補だった東海大の主砲は、同じ神社であこがれていた巨人入りを祈願した。その結果、4球団から競合指名を受けたが、抽選で故・藤田元司監督が引き当てて巨人入りを果たした。菅野はある時、伯父さんから「藤田監督の、右腕が上がることしか思えなかったんだ」と聞かされたことがあった。

 原、菅野家にとってなじみ深い思い出の場所だ。今年も元日に、菅野は祖父の原貢・東海大野球部顧問(76)、伯父、両親と姉らと毎年恒例の初詣に出かけ、大学ラストイヤーの活躍を誓っていた。

 運命の日を目前にしても変わらない。菅野は26日は、夕方から約4時間にわたり練習した。11月の明治神宮大会出場権をかけた関東地区大学選手権(31日開幕・横浜スタジアム)を控えており、悲願の大学日本一だけを見据え、ランニングなどで黙々と汗を流した。

 これまでの野球人生は、伯父さんと同じ道を歩んできた。神奈川・東海大相模から東海大へ。大学4年間で首都大学リーグ歴代4位となる通算37勝(4敗)。同5位の346奪三振。リーグ史上7人目の30勝&300Kも達成した。8季中、7季でリーグ制覇。全日本大学選手権準優勝2度、明治神宮大会準優勝1度。大学球界のスターとして、華々しく巨人入りした伯父とも遜色のない立派な成績を残した。

 血縁もあり、基本的には巨人の単独指名が有力とみられている。だが、日本ハムや阪神、中日は1位指名候補の最終リストに名前を残しており、他候補の状況次第では競合入札の可能性もある。95年10月、伯父の引退試合を観戦したことをきっかけにプロを志した菅野。プロでも同じユニホームを着ることを信じている。たとえ抽選になった時は、きっと伯父さんが引き当ててくれる―。そう願って、運命の瞬間を待つ。

 ◆1980年の「原ドラフト」VTR
 11月26日に行われたドラフト会議で、最大の目玉だった東海大・原辰徳内野手は巨人、広島、大洋、日本ハムの4球団から1位指名を受けた。抽選で大洋、日本ハムに次いで右手でクジを引いた故・藤田元司監督が「選択確定」とスタンプされた紙を引き当てた。ひそかに巨人入りを切望していた原は「夢のようです」と語った。藤田監督は後日、「朝起きて風呂に入って爪を切った。爪を切っていたがために、違う紙(外れクジ)を取らずに右の方にあるもの(当たりクジ)を取った。それがお前だったんだ」と明かした。

 ◆大山阿夫利神社 第10代崇神天皇の時代(紀元前97年頃)の創建と言われ、神奈川・伊勢原市の大山山頂(標高1251メートル)に本社がある。大山祇大神(おおやまつみのおおかみ)、大雷神(おおいかずちのかみ)、高おかみ神をまつる。山の神、水の神、さらに大山が航行の羅針盤となったことから海運、開運の神として、源頼朝ら多くの武将から崇敬を受け、庶民の信仰も集める。



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