2011年10月3日月曜日

「挑戦」貫き、秋山ホークス連覇 競い合いでチーム成長

プロ野球・ソフトバンクが独走V2
「挑戦」貫き、秋山ホークス連覇 競い合いでチーム成長
 指揮官が、プロとしての基礎を築き、幾多の栄光を刻んだ古巣、西武の本拠地で悲願のリーグ連覇を決めた。2位に大差をつけた独走Vに「ホッとしています。何回優勝してもうれしい」。安堵の笑みを浮かべた秋山幸二監督が6度、宙に舞った。「難しいこと」と表現した連覇。そのために、チームに求め続けたものは、チャレンジする姿勢だった。
 「僕は、プロに入ってから、ずっとチャレンジしてきた。あぐらをかいていることは、絶対になかった。受けると、力が出せないもんなんだ」

 自身のこれまでの歩みがベースになっている。ドラフト外でのプロ入りに始まり、常勝を誇ったの西武から、福岡に本拠地を移したばかりのホークスへの移籍。秋山監督の野球人生はまさに波瀾万丈。現状に決して安閑とせず、新たな“山”へ挑む。監督3年目の今季も、その信念を貫いた。

 今年2月の宮崎キャンプ。摂津に「先発として準備をしろ」とメッセージを送った。過去2シーズンで141試合に登板。2年連続で最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得したセットアッパーをあえて配置転換。先発陣の整備とリリーフ陣にチャンスを与えることが目的だったが、摂津は2桁勝利、リリーフでは森福や金沢らが期待に応え、その決断は正解だった。

 FA移籍の内川にも本職の左翼以外に一塁と三塁、さらには中堅も練習させ、ベテランの松中にも「結果を出さないと使わない」と通達。松中は連日、外野でノックの飛球を追い続けた。

 一塁のポジションを小久保とカブレラが競い合う姿に危機感を抱いた松田が若き主砲に成長。指揮官が仕掛けた強烈なサバイバル戦。生まれた効果は多方面にわたった。

 試合中、ベンチ内で投手コーチの高山と起用法に関して徹底的に話し合う。「次はこいつだな」「いえ、こっちにしてください」。2人の怒鳴り声が聞こえ、互いの必死の形相に「僕らのことを本当に考えてくれる。すごく感動しました」と語ったのは森福だった。

 緊張と愛情。そのメリハリが選手を動かした。見事に果たした連覇。秋山イズムが浸透したチームは、常勝軍団の域へと達しつつある。



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