言ってもらえるまで…内海「エース」封印

　巨人・内海が「エース」を封印する。故郷の京都府京田辺市内のグラウンドで、恒例となった元日から始動している左腕は「周りから（エースと）言ってもらえるようになるまで、封印しようと思います」と話した。

　昨季は２度目の開幕投手を務めるなど順調なスタートを切ったが、勝負の夏場に精彩を欠いて、チームも屈辱の３位に終わった。「（自分でエースと）言ってあの結果（１１勝８敗）」と内海。新たな気持ちで１１年シーズンに臨むために何かを変えたかった。これまでは、あえてエースという言葉を口にすることで自分に重圧をかけてきたが、選手会長２年目となる今季は「心の中にとどめておいて、言葉ではなく野球で魅せたい」とマウンド上の結果で示す。

　意気込みだけではない。自主トレのテーマをスタミナ強化に設定。練習ではインターバル走や強めのキャッチボール、下半身強化のトレーニングなど約３時間みっちり行う。１１年にちなんで立てた目標は貯金１１。「今年は１年間戦えるようにしたい」。好不調の波をなくし、チームを頂点へと導いたとき、左腕は真のエースとなる。

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