2011年2月21日月曜日

日暮里で日ハムと横浜の紛争が勃発!?

 
  その店は、東京の下町にある“和風スポーツバー”ともいうべき野球空間である。  その店は、北海道民が“聖地”として崇め、関東遠征の際は巡礼地のひとつとして数えられた。
 その店は、日暮里駅前、歩いて5分の一等地。
「焼肉 絵理花」。
 この店が今季、北海道日本ハムから横浜へと移籍した森本稀哲の実家であることは、もはや説明など不要であろう。
 それは応援歌史上に残る怪作。日本ハム時代の応援歌前奏、「焼肉絵理花 日暮里駅前 歩いて5分の一等地~♪」の強烈なフレーズにより、巨人・鈴木尚の焼肉「すずや」(福島県相馬市)、広島・梵英心の専法寺(広島県三次市)など、数ある選手の実家のなかでも、球界No1の認知度を誇る存在となった。
 ひちょり本人が「野球と関係ないので」と球団に使用中止をお願いして以降、このフレーズは歌われなくはなったが、それまで毎試合数万人が「焼肉えりかー♪」と歌っていたのである。その波及効果は凄まじく、北海道民をはじめとする地方在住の熱烈なパ・リーグファンに東京の地名を聞けば、新宿・渋谷の次に日暮里があがってしまう珍現象が起き、店の方にもファイターズファンのみならず、噂を聞きつけたパ・リーグファンが全国から集まってくるようになった。

日暮里の焼肉絵理花は日ハムファンの“聖地”である。

 この店にひちょりの入団直後から通い、居心地がよすぎて入り浸っているうちに、森本家と家族同然の付き合いをするまでになってしまったという『F党宣言! 俺たちの北海道日本ハムファイターズ』の著者でありコラムニストのえのきどいちろう氏は言う。
「こんなに居心地のいい場所はありませんよ。この殺伐とした東京で、野球ファンが心からくつろげるオアシス、それが絵理花です。そして、ファイターズファンにとってもこの店は特別な場所。北海道からはファンの方が毎日のように“聖地巡礼”と称して、鎌ヶ谷と共にこの店を訪れていたぐらいですからね」
 店の壁にはえのきど氏ら有志が寄贈をはじめ、その後もお店を訪れるファンたちが自然に持ち寄った日本ハムグッズや、名場面を収めた写真、スポーツ新聞の切り抜き等々、ファン垂涎のラインナップが並ぶ。店を訪れる客はそれらに囲まれ、日暮里らしい安価でウマイ焼肉を食べながら、日本ハム戦の中継を、選手の親と一緒に固唾を飲んで見守るという、特異な体験ができてしまうのだ。しかも、ひちょりのお父さん、お母さんがまた素晴らしい人で、仕事の合間にクセだらけの野球ファンからの質問や野球談議にも嫌な顔ひとつせずに答えてくれるのだからたまらない。
 そして、ここに集うお客もバカ騒ぎをするようなこともなく、球団の垣根なく野球話に花を咲かせる。この「野球」という共通項で結ばれた美しき世界は、まさに白いボールのファンタジー、焼肉の白煙にこだまする。

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