2011年7月2日土曜日

巨人サブロー獲得、疑問だらけ!起用法、登録名、背番3…

 得点力不足に悩む巨人が、ロッテからトレードでサブロー外野手(35)=本名・大村三郎=を獲得。昨季日本一の立役者になった大物だが、補強ポイントとしては疑問符も。強打復活にどこまで効果があるのか。
 「今はうちの攻撃陣が力を発揮できていない。外部の力を取り入れることで強く刺激したい」

 今月7日にGM兼務となった巨人・清武球団代表は、29日のヤクルト戦(郡山)前に会見を開き、GMとしての初仕事に胸を張った。

 ロッテ一筋17年目のサブローは、バレンタイン前監督のもと「つなぎの4番」として活躍。昨季も終盤には4番に復帰して、日本一に貢献した。だが現体制との関係は良好とは言い難く、今季は1軍で故障者が続出しても2軍暮らしが続いた。

 ロッテのフロントは水面下で、同一リーグを含めて放出先を模索。こうした背景から巨人は、今季1軍出場のない工藤隆人外野手(30)と金銭だけで、実績十分な強打者の補強に成功した。

 ただしサブローを迎えるに際して、いくつかクリアすべき問題がある。まず巨人は原則、登録名で愛称は認めていないため、入団時から慣れ親しんできた「サブロー」は封印し、「大村」に改める。また、名前にちなんだ背番号「3」ともお別れに。巨人では長嶋茂雄氏の永久欠番なので、ほかを選ぶしかない。

 だが最大の懸案は起用法だ。巨人の外野陣のうち、中軸を担う左翼・ラミレス、中堅・長野は先発で固定。サブローは年俸1億3000万円と安い買い物ではないが、右翼で先発させれば3億5000万円の高橋由、1億3000万円の谷がベンチにはじき出される。

 さらに内野も守るが本職は外野の亀井、矢野、鈴木尚、2軍には2年前の新人王松本も控える。期待の高卒3年目、大田も内野の守備難から2軍で外野手に挑戦中だ。

 3つしかない外野のポジションは、多士済々というよりメタボリック。今後の世代交代も含めて、補強ポイントからはズレている。かつて長嶋氏も認めたサブローの能力が、足し算にならないようではもったいない。
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