2011年11月16日水曜日

“巨人内紛”を斬る!渡辺会長と清武代表どっちが悪い?

“巨人内紛”を斬る!渡辺会長と清武代表どっちが悪い?
 61歳の専務が85歳の会長の独断人事を記者会見で批判するという極めて異例の事態。識者に聞いてみると、渡辺氏の“老害”ぶりを批判する声もある一方、清武氏の“覚悟のなさ”への批判もあった。どちらに理があるのか?
■経営評論家・針木康雄氏

 「トップを退いた人は現場に口出ししてはいけないというのが組織の不文律」というのが経営評論家でプロ野球経営者との親交も多い針木康雄氏。

 針木氏は「昔からプロ野球球団にはワンマンなオーナーはいたが、立場をわきまえている人は余計なことは言わなかった」と指摘、「経営の責任者にとって最も重要なのが人事権なのに、昔の人が人事に口を出すのは最悪だ。そういう会社は現場の団結力が失われてだめになる」と断じる。

 そして針木氏は渡辺氏の行動の背景についてこう分析する。

 「今年3月に氏家斉一郎氏(日本テレビ元会長)が死去したことも無関係ではないだろう。いずれにしても年寄りはだまった方がいい」

 企業の危機管理に詳しいリスク・ヘッジ代表、田中辰巳氏は「現在は、正しい情報を得た上での合意である『インフォームド・コンセント』が最も大切なこと。“鶴の一声”で人事を決める手法は明らかに時代錯誤だ。菅直人前首相が突然、浜岡原発の停止を決めたが、たとえ正しい行為であっても、何の了解も得ずに決定すると大混乱を招く。大きな組織で受け入れられる手法ではない」と渡辺氏の手法に問題があったとみる。

■漫画家・弘兼憲史氏

 こうした見方に対し、「清武さんの話が事実であるならば、渡辺さんが正しいと思う人はいないでしょうが、清武さんの“クーデター”もチャイルディッシュ(子供じみている)と言わざるを得ない」と語るのは漫画家の弘兼憲史氏。

 『島耕作』シリーズで日本企業を描き、自身も松下電器(現パナソニック)出身の弘兼氏は「マスコミを集めて『ウチの会長はこんなにヒドイことをする人なんだよ』と言いふらすだけで、自分が腹を切るわけでも、渡辺さんに辞任を突きつけるわけでも、刺し違える覚悟があるわけでもない。一体、何がしたいのかといえば、単に『渡辺さんに反省してほしい』では、社会的地位のある良い大人のやることとはいえない」と清武氏に手厳しい。

 「本気で巨人軍の未来を憂い、プロ野球界全体の未来を憂いた末のクーデターであるならば、かつて三越の帝王といわれた岡田茂会長の退任がそうであったように、株式会社読売巨人軍の取締役専務として緊急取締役会を開催し、同社の取締役会長である渡辺氏に辞任を勧告すればよい。株主の承認など必要な手続きはあるが、組織としてそれが筋を通すということでしょう」と直言した。



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